CAR

輝けるフランスの魂

かつて雪に覆われたモンテカルロの山道を、世界の名だたるメイクスのモデルより速く駆け抜けたスポーツカーがあった。その名はアルピーヌA110。そのDNAを受け継ぎ現代に蘇ったアルピーヌA110もまた、新たな伝説を生み出す素質を十分に持った魅力的な一台に仕上がっている。

Photo Hiromitsu Yasui(Weekend.) Text Yoshio Fujiwara

かつて雪に覆われたモンテカルロの山道を、世界の名だたるメイクスのモデルより速く駆け抜けたスポーツカーがあった。その名はアルピーヌA110。そのDNAを受け継ぎ現代に蘇ったアルピーヌA110もまた、新たな伝説を生み出す素質を十分に持った魅力的な一台に仕上がっている。

  • ルーフがカーボンとなる ルーフがカーボンとなる
    ルーフがカーボンとなるのはA110Sの特徴。リアに96リッター、フロントに100リッターの荷室をもつ。
    Photo TONY TANIUCHI
  • ヘッドライト ヘッドライト
    フェアリングのついたヘッドライトと、その間に収まるフォグランプ。先代の特徴をうまくモダナイズしたデザインは見事。
    Photo TONY TANIUCHI
  • 右フロントフェンダー部 右フロントフェンダー部
    右フロントフェンダー部にレイアウトされたフューエルリッドには、「A」マークがあしらわれている。
    Photo TONY TANIUCHI
  • コックピット コックピット
    スポーツカーらしいタイトなコックピット。ステアリング脇に7速DCTのパドルシフトがつく。
    Photo TONY TANIUCHI
  • ルーフがカーボンとなる
  • ヘッドライト
  • 右フロントフェンダー部
  • コックピット

その影響力はモータースポーツの世界にとどまらず、スクリーンの中でもジャンポール・ベルモンドらの愛車として登場。日本でもA110が『ルパン三世』の峰不二子、A310が『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトの愛車として登場するなど、アルピーヌはフランスを代表するスポーツカーとなった。

さらにアルピーヌはプロトタイプ・レーシングカーを仕立てて19600年代からル・マン24時間レースにも参戦。ルノーの一部門となった1973年からはさらにその活動を活性化させ、1978年にはA442悲願の総合優勝を達成。名実ともにフランスの“プライド”となったのである。

その後1995年にA610ターボの生産が終了すると、アルピーヌの名はいったん表舞台から姿を消した。にもかかわらず、事あるごとに「アルピーヌ復活」の噂が流れたのは、それだけ人々の心に残り、期待を寄せられていた証拠といえるだろう。

2017年のジュネーブ・ショーでアルピーヌは高らかに復活を宣言した。それはまた、フランス発信のスポーツカー文化の復活を告げる狼煙でもあった。

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。