森へ急ぐ ー多様性と多面性の世界へ-

かつて日本の森は、妖怪や魔物たちが棲み、常世と現世の通底するところであった。今、日本の原風景―手つかずの森には何か棲んでいるのだろう。南の貴重な照葉樹の森を今に伝える「綾の森」と、北のブナの森を代表する「白神山地」。うっそうと生い茂る森の中には、さまざまな生き物が、過去と変わらない時間の中で生息し、「自然への畏れ」も「物の怪」も「常世と現世の通底口」も共生しながら、豊かな世界が繰り広げられている。

Photo Masahiro Goda  Text Junko Chiba

かつて日本の森は、妖怪や魔物たちが棲み、常世と現世の通底するところであった。今、日本の原風景―手つかずの森には何か棲んでいるのだろう。南の貴重な照葉樹の森を今に伝える「綾の森」と、北のブナの森を代表する「白神山地」。うっそうと生い茂る森の中には、さまざまな生き物が、過去と変わらない時間の中で生息し、「自然への畏れ」も「物の怪」も「常世と現世の通底口」も共生しながら、豊かな世界が繰り広げられている。

宮崎県東諸県郡綾町の照葉大吊橋から見下ろす照葉樹の森は、ブロッコリーのようにモコモコして見える。多種多彩な木々が日差しを求めて、競うように枝葉を球状に張り出しているのだ。

▼目次「森へ急ぐ -多様性と多面性の世界へ-」
・千古不易の照葉樹林 ー綾の森ー
・太古の森を歩く -白神山地-
・お伊勢さんの森 ー伊勢神宮ー
・勇壮なる男たちの神事 ー諏訪大社ー

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
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