偉大なるウォッチアートの世界

6月10日から25日までの16日間、東京・新宿で開催される「パテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション 東京」。約500点のタイムピースとオブジェが展示され、リミテッドエディションも発表される。ジュネーブの伝統を受け継ぐ後継者として、脈々と紡がれてきた時計製作への情熱と舞台裏を存分に体感したい。

Text Rie Nakajima

6月10日から25日までの16日間、東京・新宿で開催される「パテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション 東京」。約500点のタイムピースとオブジェが展示され、リミテッドエディションも発表される。ジュネーブの伝統を受け継ぐ後継者として、脈々と紡がれてきた時計製作への情熱と舞台裏を存分に体感したい。

パテック フィリップ(左)First Perpetual Calendar Wristwatch(右)Ring Watch
(左)First Perpetual Calendar Wristwatch 1925年に製作された世界初の永久カレンダー搭載腕時計。12時位置に曜日、3時位置にムーンフェイズ、6時位置に月、9時位置にスモールセコンドのインダイヤルを装備している。1899年に女性用ペンダントウォッチとして考案されたものを腕時計に作り替えた。
(右)Ring Watch パテック フィリップのなかでもめずらしいリング型ウォッチ。1912年に製作されたシークレット・ウォッチタイプの時計で、カバーにはダイヤモンドとルビーがぜいたくにちりばめられている。巻き上げや時刻合わせは6時位置のリュウズで行う。

見どころの一つは、パテック フィリップの職人がタイムピースの装飾に用いる彫金や七宝細密画、木象嵌(もくぞうがん)などの技術を実演する「希少なハンドクラフト・ルーム」。

メゾンに継承されてきた技術を理解するとともに、今回のエキシビションのために製作された希少なリミテッドエディションのハンドクラフトタイムピースを鑑賞できる。また、マスターウォッチメーカーが機械式タイムピースの内部構造を披露する「ウォッチメーカー・ルーム」、パテック フィリップの多岐にわたるムーブメントを展示する「ムーブメント・ルーム」もブランドの崇高なるモノづくりへの情熱を実感できる。

パテック フィリップ Grandmaster Chime 5175R-001
(左)Grandmaster Chime 5175R-001 2014年に発表された創業175周年記念マスターピース「パテック フィリップ・グランドマスター・チャイム5175モデル」はケース表裏に文字盤を備え、全20種類の複雑機能を搭載。前面文字盤は時刻表示とチャイム機能を備えている。
(右)Grandmaster Chime 5175R-001 瞬時日送り式永久カレンダー表示を備えた裏面文字盤。ラグに組み込まれた高度な特許取得システムにより、ケースは容易に反転させることができる。時、分、日付は、いずれの面の文字盤にも表示されていることも特筆すべき点だろう。

この機会に最愛の一本を探すのであれば、パテック フィリップ・サロンを再現した「現行コレクション・ルーム」や、大スクリーンにレマン湖の風景が投影され、リミテッドエディションのタイムピースが展示されている「ナポレオン・ルーム」、あるいはブランドの歴史的なタイムピースにフォーカスした「ミュージアム・ルーム」を訪れたい。
膨大な数のウォッチアートに触れることで、その精緻で卓越した構造と、職人の手業がもたらす圧倒的な美しさに魅了されることだろう。

時計愛好家でなくても、開催国に暮らす者として見逃すのはあまりにも惜しい「パテック フィリップ・ウォッチアート・グランド・エキシビション 東京」。パテック フィリップの偉大なるウォッチアートの世界を堪能し、実際に体感するため、ぜひ訪れてみてほしい。

●パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
TEL 03-3255-8109

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ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。