日本の夏 胡瓜を極める

歳時記の中で「きゅうり」は夏の季語。主役ではないが、夏には欠かすことのできないきゅうりをメインに据えて、和、仏、伊、中の料理人が挑む12皿を紹介する。
併せてきゅうりの産地(金沢、京都、館林)を訪ねた。

Photo Masahiro Goda  Text Izumi Shibata

歳時記の中で「きゅうり」は夏の季語。主役ではないが、夏には欠かすことのできないきゅうりをメインに据えて、和、仏、伊、中の料理人が挑む12皿を紹介する。
併せてきゅうりの産地(金沢、京都、館林)を訪ねた。

きゅうりの産地(館林、金沢、京都)
きゅうりの産地(館林、金沢、京都)。同じきゅうりでも形も味も異なる。

ひと口かじるとみずみずしく、口中に青々とした香りが広がる。歳時記の中で「きゅうり」は夏の季語。暑い、青々、緑、涼風、炎天下といった、日本の夏の風景が俳句の向こう側に広がっている。

胡瓜生節善き酒ありて俗ならず 正岡子規
かけもちに落着かぬ座の鱧胡瓜 能村登四郎
きりきりと胡瓜刻むや塗師が妻 加藤秋邨
くさむらの茨にものびて胡瓜咲く 飯田蛇笏
夕月のいろの香を出す青胡瓜 飯田龍太

胡瓜を極める 目次

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。