リンカーンMKXが、 豊かな時間を 教えてくれる

Photo Hidefumi Yawata Text Fumio Ogawa

Great Escape to Nature

リンカーンMKXと好対照を見せるのが、2011年10月10日開館予定の「軽井沢千住博美術館」。国内外で活発に作品を発表している美術家・千住博氏の作品を中心とした美術館だ。
リンカーンMKXと好対照を見せるのが、2011年10月10日開館予定の「軽井沢千住博美術館」。国内外で活発に作品を発表している美術家・千住博氏の作品を中心とした美術館だ。

米国の高級車ブランド、リンカーンのMKXはCUV(クロスオーバー・ユーティリティ・ビークル)と呼ばれる。

都市内から、遠出してのドライブまで楽しくこなせる万能選手だ。
今回は、MKXとともに緑の中でゆったりと過ごせる軽井沢へ。
自然との調和を求めて、新しい軽井沢の魅力に触れる。

このクルマの運転席に乗り込み、ゆったりしたシートにからだをあずけると、遠出をしたくなる。快適な乗り物に長いあいだ乗っていたいと思うのは、人間にとって自然な欲求なのかもしれない。

リンカーンMKXは、2011年3月に日本で新型が発売されたばかり。全高が高めの4ドアボディに、3.7リッターV型6気筒エンジンと、4WDシステムを搭載する。リンカーンというと米国の高級セダンのイメージが強いが、いま人気なのは、このようなクロスオーバービークル。セダンや4WD車のいいとこどりをしてデザインされているので、クロスオーバーの名で呼ばれる。

(上)1978年から2011年にかけて制作された千住博の作品を約100点所蔵。土地の起伏に合わせて床面にも起伏を持たせるなど、環境との融合をはかった、西沢立衛の設計もみごと。Photo DAICI ANO メ$ HIROSHI SENJU MUSEUM KARUIZAWA(左下)「ナイトフォール」(2007)と名づけられた作品はブラックライトで美しく浮かび上がる。幻想的な雰囲気だ。Photo DAICI ANO メ$ HIROSHI SENJU MUSEUM KARUIZAWA(右下)軽井沢千住博美術館は国道18号線沿いという好立地。軽井沢の町からも、碓氷軽井沢インターチェンジからも近い。
(上)1978年から2011年にかけて制作された千住博の作品を約100点所蔵。土地の起伏に合わせて床面にも起伏を持たせるなど、環境との融合をはかった、西沢立衛の設計もみごと。Photo DAICI ANO メ$ HIROSHI SENJU MUSEUM KARUIZAWA(左下)「ナイトフォール」(2007)と名づけられた作品はブラックライトで美しく浮かび上がる。幻想的な雰囲気だ。Photo DAICI ANO メ$ HIROSHI SENJU MUSEUM KARUIZAWA(右下)軽井沢千住博美術館は国道18号線沿いという好立地。軽井沢の町からも、碓氷軽井沢インターチェンジからも近い。

セダンの要素も入っているから、街中での取り回しは意外にいいし、高速でも乗り心地がよく快適。全長4.74mの車体はコンパクトではないが、女性でも扱いやすい。というのも、アクセルを踏みこんだときの加速性がよく、ハンドルを切ると車体が即座に向きを変えるせいだ。少し専門的にいうと、シャシーの剛性が高く、中立付近でのタイヤの反応がよく、ステアリングの精度が高いせいだろう。これをひとことで表現すると、「出来がいい」となる。

このMKXと相性がいい場所ということで、この秋オープンする「軽井沢千住博美術館」を、一足先に訪ねた。なぜなら、自然とうまく調和している点で、クルマとどこか通じるものがあると思うからだ。

滝をモチーフにするなど、世界的に知名度が高い画家、千住博の作品を約100点所蔵するこの美術館。建物の設計は、やはり世界的な評価を得ている西沢立衛で、土地の起伏
をそのまま活かした複雑な傾斜を持つ床面をはじめ、木に囲まれた外部の景色を取り込む大きなガラス窓など印象ぶかい要素が多い。

●軽井沢千住博美術館 
長野県軽井沢町長倉塩沢815 TEL0267-46-6565 開館時間9:30~17:00(火曜休)
https://www.senju-museum.jp/

  • 余裕あるサイズのホイールベースがもたらす広い室内もリンカーンMKXの魅力のひとつ。スタイルと実用性がうまく両立している。 余裕あるサイズのホイールベースがもたらす広い室内もリンカーンMKXの魅力のひとつ。スタイルと実用性がうまく両立している。
    余裕あるサイズのホイールベースがもたらす広い室内もリンカーンMKXの魅力のひとつ。スタイルと実用性がうまく両立している。
  • ダッシュボード中央には、タッチパネル式の大型スクリーンを採用するなど操作類の機能性も高い。スイッチ類も使いやすい。 ダッシュボード中央には、タッチパネル式の大型スクリーンを採用するなど操作類の機能性も高い。スイッチ類も使いやすい。
    ダッシュボード中央には、タッチパネル式の大型スクリーンを採用するなど操作類の機能性も高い。スイッチ類も使いやすい。
  • 余裕あるサイズのホイールベースがもたらす広い室内もリンカーンMKXの魅力のひとつ。スタイルと実用性がうまく両立している。
  • ダッシュボード中央には、タッチパネル式の大型スクリーンを採用するなど操作類の機能性も高い。スイッチ類も使いやすい。

リンカーンMKXも、環境適合性が大きなテーマだった。従来型より車体が30㎏軽量化されたことに加え、通常は前輪駆動になるオンデマンド型4WDシステム搭載、アイドリング時のエンジン回転数の低減、減速時に燃料を遮断する機構の採用、さらに転がり抵抗の少ないタイヤの装着と、枚挙にいとまがないかんじだ。従来型より排気量は200cc増えたが、燃費は10%改善。つまり、Co2排出量が低減している。

それで思い出すのがリンカーンの歴史だ。1920年に発表された第1号車は、当時としては超がつく高性能のV8エンジンを搭載していた。それでいちやく高級高性能セダンの地位を獲得した。リンカーンの背骨は、すぐれたエンジニアリングカンパニーなのだ。

その系譜に連なるMKXも、高性能、快適、安全、そして環境に低負荷という現代のクルマに必要不可欠な条件を兼ね備えている。

緑ゆたかな軽井沢にあって異質性はない。それはMKXに、ひととひとが暮らす環境を大事にするという「意思」が感じられるせいだと思う。

信州の食材をフランス料理の技法で ここでしか食べられない料理の数々

(左から)ハイウェイなどでは前輪駆動。路面状況に応じて四輪に適切なトルクが配分されるオンデマンド型4WDシステム採用。さらに安定走行のためのRSC(ロールスタビリティコントロール)も装備している。『千曲川で獲れた天然鮎 ファソン ユカワタン』。鮎の内臓を取り出し、豚の血を使ったブーダンノワール(ソーセージ)と混ぜて詰め直している。それをムニエルに。赤いのは信州リンゴのソース。一品一品の料理に合わせて信州を中心とした日本のワインをサーブしてくれるマリアージュも。
(左から)ハイウェイなどでは前輪駆動。路面状況に応じて四輪に適切なトルクが配分されるオンデマンド型4WDシステム採用。さらに安定走行のためのRSC(ロールスタビリティコントロール)も装備している。『千曲川で獲れた天然鮎 ファソン ユカワタン』。鮎の内臓を取り出し、豚の血を使ったブーダンノワール(ソーセージ)と混ぜて詰め直している。それをムニエルに。赤いのは信州リンゴのソース。一品一品の料理に合わせて信州を中心とした日本のワインをサーブしてくれるマリアージュも。

リンカーンMKXでは、どこへ行っても楽しい。取り回しが楽なので市街地で使うのもいいし、4WDシステムによる安心感ゆえ山や海辺のリゾートを訪れるのもいい。

軽井沢のていねいに手入れされた自然のなかで時間を過ごすという、今回の旅もまたよく合う。

木立ちに囲まれたホテルブレストンコートは、クルマでの旅行者を温かく迎えてくれる。ここの特徴は、プライベート感あるコテージと、レストラン「ブレストンコート ユカワタン」にある。

近くを流れる湯川からその名をとったというレストランで、「東京には世界中から食材が集まるが、ここでは逆に食材を地元産にしぼった」と、国際料理コンクールでも活躍する浜田統之総料理長はコンセプトを語ってくれた。

魚は初夏から秋にかけては鮎、冬は鯉など。海の魚は使わない。肉は地元産に加え、冬は狩猟肉。さらに秋にはキノコと、信州ならではの食材のオンパレードで、食べるのが好きなひとには大いに魅力だ。

●LINCOLN MKX
ボディ:全長4,740×全幅1,930×全高1,685㎜ エンジン:3.7邃錀 V型6気筒DOHC(Ti-VCT装備)
最高出力:227kW[309ps]/6,500rpm 最大トルク:380Nm/4,000rpm
駆動方式:オンデマンド型4WD トランスミッション:6段AT 価格:6,300,000円
問い合わせ フォードお客様相談室 0120-125-175

「水のジビエ」という際立つコンセプト

(左上)ホテルブレストンコートの「ザ・ラウンジ」では季節のケーキも充実。季節でゆたかに表情を変える景色も楽しめる。(左下)敷地に点在するコテージは3タイプ。写真は「デザイナーズコテージ」。カップル、家族など使い方に応じて選べるようになっている。(右)『信州上田の大沢さんが育てた赤鶏と春キャベツのマリアージュ』。赤鶏と春キャベツ、生姜の組み合わせを味わう一品。
(左上)ホテルブレストンコートの「ザ・ラウンジ」では季節のケーキも充実。季節でゆたかに表情を変える景色も楽しめる。(左下)敷地に点在するコテージは3タイプ。写真は「デザイナーズコテージ」。カップル、家族など使い方に応じて選べるようになっている。
(右)『信州上田の大沢さんが育てた赤鶏と春キャベツのマリアージュ』。赤鶏と春キャベツ、生姜の組み合わせを味わう一品。

「生命の源である水は森や川に多くの恵みをもらたすという点を強調するために、地元の食材を“水のジビエ”と総称して料理に使っています」とはシェフの言葉。

思い出すのは、「人間はもともと体験の共有を求める動物」という、英国の作家、イブリン・ウォーが旅行記『ガイアナとブラジルの九十二日間』で書いた一節だ。

リンカーンMKXによるドライブも共有を勧めたい体験だし、軽井沢だからこその、自然のなかでの時間、地元の食材を堪能するレストランでの食事も、やはり大切なひとと共有したい体験になるだろう。

そんな体験の積み重ねが、人生を生きる価値のあるものとしてくれる。そのための大事なパートナーとしてリンカーンMKXを選ぶのは理にかなっている。

すばらしい時間は求めれば得られる。そのために、リンカーンMKXというすぐれたクルマがある。

●ホテルブレストンコート
長野県軽井沢町星野 TEL0267-46-6200
https://www.blestoncourt.com/

※『Nile’s NILE』に掲載した記事をWEB用に編集し再掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。