腕時計の揺るぎない価値を求めて

腕時計の資産価値に対する意識が高まりを見せている。常識的な範囲を逸脱した価格高騰の動きなどには眉をひそめたくなるが、時計本来の価値にきちんと向き合うことは、高級時計オーナーに取って大切であることは言うまでもない。腕時計の正しい資産的価値を創造するIWC。そのスタンスを伝えるゴールドケースの新作2モデルを紹介する。

Text Yasushi Matsuami

腕時計の資産価値に対する意識が高まりを見せている。常識的な範囲を逸脱した価格高騰の動きなどには眉をひそめたくなるが、時計本来の価値にきちんと向き合うことは、高級時計オーナーに取って大切であることは言うまでもない。腕時計の正しい資産的価値を創造するIWC。そのスタンスを伝えるゴールドケースの新作2モデルを紹介する。

ポルトギーゼ・ハンドワインド・トゥールビヨン 手巻き
トゥールビヨンを備えた手巻きのマニュファクチュール・キャリバー81905を搭載。男性はもちろん、女性にもフィットするサイズ感とクラシックな品格を漂わせている。「ポルトギーゼ・ハンドワインド・トゥールビヨン」手巻き、ケース径42mm、Armor Gold®ケース×アリゲーターストラップ、6気圧防水、価格要問い合わせ。

「ポルトギーゼ・ハンドワインド・トゥールビヨン」にも、このArmor Gold®製のケースが採用されている。1939年に二人のポルトガル時計商からの依頼で誕生した腕時計のDNAを受け継ぐ「ポルトギーゼ」。

歴史的なバックグラウンドを持ち、クラシカルな端正さが高い人気だが、手巻きトゥールビヨンを搭載したこの新作の魅力は格別だ。複雑機構でありながら、抑制の利いたエレガンスが印象深い。

IWCは全モデルに対して修理するという永久保証(有料)を約束している。欠品部品があった場合は新たに製造するという徹底ぶりだ。

さらに国際保証を8年にまで延長できるオンラインプログラム「MY IWC」も導入し、メンテナンスに関しても万全を期している。

最後にIWCに関するトピックをお伝えしたい。以前からIWCはサステナビリティに積極的な取り組みを見せてきたが、紙を原材料とするストラップシリーズ「Timber Tex」を発表し、環境に配慮するスタンスを前進させた。レザーに優るとも劣らない高い質感も評価に値する。

また日本で5店舗目のIWCブティックが神戸にオープンしたこともお知らせしておこう。IWCの世界にアクセス可能なポイントがまた一つ増えたことを歓迎したい。

●IWC
TEL 0120-05-1868

※『Nile#8217;s NILE』2021年12月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。