魂が宿る技の結晶

日本伝統の技を結晶させた、純白の「兜」を身にまとう。
G-SHOCK40周年を記念し、そのタフネスを極限まで体現した最高峰、MR-Gの特別仕様「衝撃丸-皚-」。白糸威のオリジナル兜をモチーフにした強くたくましい造形に、彫金師が虎の勇姿を刻み込んだベゼル。武将の魂が宿る逸品が、世界限定700本でリリースされる。

Photo Takehiro Hiramatsu(digni)  Text Rie Nakajima

日本伝統の技を結晶させた、純白の「兜」を身にまとう。
G-SHOCK40周年を記念し、そのタフネスを極限まで体現した最高峰、MR-Gの特別仕様「衝撃丸-皚-」。白糸威のオリジナル兜をモチーフにした強くたくましい造形に、彫金師が虎の勇姿を刻み込んだベゼル。武将の魂が宿る逸品が、世界限定700本でリリースされる。

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    G-SHOCK40周年特別仕様モデル「衝撃丸-皚-」。ベゼルに刻まれた虎と、白糸威に見立てた純白のラバーバンド、「情熱」や「勝利」の石言葉を持つラボグロウンルビーのヘッド部のビスが印象的な無骨かつ洗練された一本。
    「MRG-B2000SG」タフソーラー(ソーラー充電システム)、ケースサイズ54.7×49.8㎜、チタンケース×デュラソフトバンド、20気圧防水、880,000円。
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    ケース側面10時位置に配置されたG-SHOCK40周年記念のメタルプレート。兜鉢の面を表現したデザインが、さりげなく存在感を放つ。
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1996年に「落としても壊れないメタルウォッチ」として誕生したG-SHOCKの最高峰、MR-G。自動車のバンパー構造に着想を得て、ベゼルとガラスの間にクッション性を持たせた構造の時計は、それまでのG-SHOCKの常識を覆す、まさに画期的なものだった。

その時計は、蔵王連峰や神室連峰に囲まれた自然豊かな地に拠点を構える山形カシオの究極のタフネスを求めるこだわりと技術の結晶といえる。山形カシオは、ムーブメントの製造からケース、ダイヤル、針、インデックス、バンドの組み立てまでを一貫して行うだけでなく、独自の金型技術によりムーブメントパーツ、ダイヤルなどの製造もする、G-SHOCKのマザーファクトリーである。そこで誕生したMR-Gはどんな過酷な状況にも負けない、最高に頼れるパートナーとして世界の時計ファンの間に君臨し続けている。

そんなMR-Gに、G-SHOCK40周年を記念して世界限定7000本シリアルナンバー入りの特別仕様モデル「衝撃丸- 皚(がい)-」が登場する。モチーフとされたのは、MR-Gのために、甲冑師(かっちゅうし)の鈴甲子雄山(すずきねゆうざん)の手によって特別製作された同名の兜(かぶと)。彫金師の小林正雄が手掛けた虎の前立が印象的なオリジナル兜を、わざわざこの時計のために作っているのだ。「衝撃丸-皚-」では、この前立がベゼルに虎の姿を刻み込むことで表現されている。職人の手作業による、一点一点表情が異なる虎の彫金加工ベゼルは、持つ人にこのうえない愛着を感じさせる。ベゼルを留めるビスのヘッド部には、「情熱」や「勝利」などの石言葉を持つ深紅のラボグロウンルビーを採用。文字板外周のレッドラインとともに、衝撃丸の兜の緒に用いられる赤のイメージを象徴している。

もう一つ、特徴的なのが「皚」の銘を表す純白のデュラソフトバンド。兜のパーツを白色の糸でとじ連ねたものを白糸威(しらい とおどし)と呼ぶが、これには他の色に染まらず、己を貫く強靭(きょうじん)な意志という意味が込められている。肌触りが良く、腕にフィットするしなやかさと、優れた耐久性・防汚性を兼ね備えたフッ素ラバー素材を使用。経年劣化にも強いため、長く白さを保つことができる。

ケースはチタン素材に深層硬化処理とダークシルバーAIP®を施すことで、衝撃丸の兜の色を表現。再結晶化処理により、無骨で勇猛な雰囲気を醸し出している。そして、ケース側面には、G-SHOCK40周年記念のメタルプレートを配置。黒塗装を施した桐箱に衝撃丸の「威」をイメージした金属プレートをあしらったスペシャルパッケージに入れられて販売される予定だ。

時間をより確実に刻むBluetooth搭載電波ソーラーや、暗所での視認性を確保するスーパーイルミネーターなど、細部までこだわり尽くした、まさに究極のMR-G。武将の世界を体現する潔いデザインは、どんなシーンでもありあまる存在感を発揮する。他にはない、こだわりの一本をまとう遊び心あふれるコレクターに、ぜひ手に入れてもらいたい。

●問い合わせ カシオ計算機 TEL0120-088925

ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。