住まいは価値ある投資

「住まいは投資する価値がある」と語るのは、建築家の芦沢啓治さん。2023年代官山にオープンしたインテリアショップ「ザ・コンランショップ代官山店」や代々木公園を臨む「TRUNK(HOTEL) YOYOGIPARK」など、話題となる商業施設のデザインを次々に手掛ける一方、住宅のデザインにも一貫して取り組んできた。落ち着きのあるシックで繊細なカラートーンの空間に、上質で手触りのよい自然素材を用いた家具を配した、心身が安らぐ、静かで心地よいデザインには定評がある。

Photo Masahiro Goda, Tomooki Kengaku  Text Asuka Kobata

「住まいは投資する価値がある」と語るのは、建築家の芦沢啓治さん。2023年代官山にオープンしたインテリアショップ「ザ・コンランショップ代官山店」や代々木公園を臨む「TRUNK(HOTEL) YOYOGIPARK」など、話題となる商業施設のデザインを次々に手掛ける一方、住宅のデザインにも一貫して取り組んできた。落ち着きのあるシックで繊細なカラートーンの空間に、上質で手触りのよい自然素材を用いた家具を配した、心身が安らぐ、静かで心地よいデザインには定評がある。

芦沢啓治建築設計事務所

芦沢啓治建築設計事務所
あしざわ・けいじ 2005年より芦沢啓治建築設計事務所主宰。「正直なデザイン/Honest Design」をモットーに、クラフトを重視しながら建築、インテリア、家具などトータルにデザイン。国内外の建築やインテリアプロジェクト、家具メーカーとの仕事を手掛ける他、東日本大震災から生まれた「石巻工房」の代表も務める。近作に東急歌舞伎町タワーの最上部に位置する「BELLUSTAR TOKYO, Pan Pacific Hotel」や「TRUNK(HOTEL)YOYOGI PARK」など。

「ザ・コンランショップ代官山店」はアジアにフォーカスした独自編集のショップ。住宅のようなしつらえで、左官による塗装など、手仕事が感じられる居心地のよい空間となっている。1月からは芦沢さんが代表を務める石巻工房の展示が行われる。
アートや家具などのしつらえと建築との調和を考えて設計した「House in Aoyama」。コンクリートの天井はリブ状、壁は洗い出し仕上げとし、調度品が映えるようにした。
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。