Chef’s Now 料理人たちの五感 3

料理は、諧調と乱調の産物である。目の前に出された料理の向こう側にすました顔の料理人の、乱調の意図が隠されているとしたら、実に楽しいことだ。

Photo Masahiro Goda, Haruko Amagata  Text Izumi Shibata, Rie Nakajima

料理は、諧調と乱調の産物である。目の前に出された料理の向こう側にすました顔の料理人の、乱調の意図が隠されているとしたら、実に楽しいことだ。

Chef's Now-料理人たちの五感 3

「美は乱調にある。諧調は偽りである」と瀬戸内寂聴は書いているが、料理もまた諧調と乱調の産物である。

料理人のクリエーションは、時として乱調を好み、時として諧調に戻る。料理における諧調が偽りであるわけがない。

しかし、目の前に出された料理の向こう側にすました顔の料理人の、乱調の意図が隠されているとしたら、実に楽しいことだ。

料理人たちの五感 3 目次

※『Nile’s NILE』2019年2月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。