“ポジティブなパワー”を表参道から

日本で3店舗目となるIWCシャフハウゼンのブティックが、東京・表参道にオープンした。オープニングセレモニーに駆けつけた、俳優の町田啓太さんに、このブティックの印象やIWCへの思いを聞く。

Photo   Text Yasushi Matsuami

日本で3店舗目となるIWCシャフハウゼンのブティックが、東京・表参道にオープンした。オープニングセレモニーに駆けつけた、俳優の町田啓太さんに、このブティックの印象やIWCへの思いを聞く。

IWC、ポジティブなパワーを表参道から
町田啓太 まちだ・けいた
1990年、群馬県生まれ。2010年「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し、同年俳優としての活動を開始。大河ドラマ出演3回目となる『光る君へ』では藤原公任を演じている。

2024年3月16日、銀座、新宿に続く日本で3店舗目となるIWCシャフハウゼンのブティックが、東京・表参道にオープンした。数々のラグジュアリーブランドの店舗が軒を連ね、ファッションやライフスタイルへの意識が高い人々が行き交うこのエリアの中でも、表参道の交差点の角という絶好の立地。IWCへの注目度を、ますます高めることは間違いない。

オープニングのテープカットには、IWCブランドディレクターのマニュエル・ブランデラさんに加え、俳優の町田啓太さん、モデルの立野リカさんがゲストとして参加し、セレモニーに華を添えた。IWCの愛用者でもある町田啓太さんが、インタビューに応じてくれた。

IWC、ポジティブなパワーを表参道から
2階スペースは、自然光がたっぷり入る洗練された空間。約130本のタイムピースが待ち受ける。

――IWC表参道ブティックにどんな印象を持たれましたか?

町田 洗練されていて、時計に集中できる空間だなと思いました。インテリアやディスプレーからも時計愛があふれているのを感じますね。

――IWCというブランドには、どんな思いをお持ちでしょうか?

町田 普遍性がありながら、革新性も備えていて、常に時代に合わせてアップデートされている。それにはたいへんな技術が必要だし、深く考えなくてはできないことだと思います。でもそれをこれ見よがしではなく、淡々と着実に実現させていることがすごいですね。人が着けるものだという点にもとても配慮されていて、肌なじみがいい。長く付き合っていく中で、自分のライフスタイルに合わせて経年変化していくことも、最初から考えられているように感じます。

――IWCのどんなモデルがお好みでしょうか?

町田 今日のテープカットでは「ポルトギーゼ・クロノグラフ」のレッドゴールドタイプを着用させて頂きましたが、普段は「ポルトギーゼ・クロノグラフ」のSSケースで、白文字盤にゴールドカラーの針とインデックスをあしらったモデルを愛用しています。
20代の頃は、腕時計ってすごく特別なもので、それにふさわしい時が来なければ、とても自分で手に取ることができないような思いがありました。中途半端な気持ちで時計に接したら申し訳ないし、自分もちょっと恥ずかしいような気持ちでした。

それが30代になって、腕時計も自己表現の一つだし、もっと着けてもいいのかなと思うようになりました。もともとアクセサリーもそんなに着けない人間だったんですが、「ポルトギーゼ・クロノグラフ」と出会ってからは、もうひたすら着けています(笑)。シーンも服も選ばず、合わせやすいので、本当にありがたいです。

実は、この時計のことをSNSに載せたところ、大学時代に一番仲の良かった先輩から連絡を頂いて、「自分も同じモデルを持っている」と。腕時計は、そういう話題や人脈の展開のきっかけにもなりますよね。

腕時計は、絶対に自分自身を豊かにしてくれるものだと思います。気持ちもそうだし、今お話ししたように話題のきかっけにもなって、相手もちょっと豊かな気持ちになれたりもする。自己表現という意味でも、ポジティブなパワーを与えてくれるところがありますね。

IWC、ポジティブなパワーを表参道から
テープカットセレモニーでは、「ポルトギーゼ・クロノグラフ」のレッドゴールドモデルを着用。

――ほかにも気になっているモデルはありますか?

町田 「ポルトギーゼ・クロノグラフ」と出会ったとき、ホワイトセラミックケースの「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン“レイク・タホ”」にも凄く惹かれたんです。僕は映画の『トップガン』も大好きですし、パイロットに憧れて航空学校にも行っていましたから。最近になって、このモデルを自分のコレクションに加えることができたのは大きな喜びです。

もともとスポーツもいろいろやっていて、スポーティ寄りの格好をすることが多かったのですが、「ポルトギーゼ・クロノグラフ」と出会ってからは、わりとヴィンテージ風やクラシカルな服寄りになっていったんです。時計に引っ張られるというのか、時計にそういう力があるんだなと思いますね。「レイク・タホ」の場合は、Tシャツ1枚で合わせても完璧だし、また自分のスタイルがどう変化するのかも楽しみです。

IWC、ポジティブなパワーを表参道から
「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “レイク・タホ”」1,760,000円。

――そんな町田啓太さんですが、現在放送中の大河ドラマ『光る君へ』に、藤原公任役で出演されています。紫式部、藤原道長をめぐる平安時代を舞台とするドラマですが、役作りのご苦労や、これからの見どころなどについて教えて頂けますか?

町田 書や龍笛などの芸事、ポロ競技にも似た平安貴族の打毬というゲーム、漢詩などなど、準備することが圧倒的に多かったですね。物語が進んでいく中で、また新しく勉強することも出てきますし。資料に当たっていく中で、藤原公任という人はすごく能力が高いだけでなく、面白い一面も持っている人だなと思いました。ちょっと鼻につくような言動もあったようですが、それもわざと面白がってやっていた節がある。調べれば調べるほど興味深い人物ですね。

今のところ、自分と同年齢ぐらいの設定のシーンを撮っていますが、公任は70代まで生きたようなので、今後倍以上の年齢を演じることになります。難しいでしょうが、楽しみでもあります。

ドラマの展開としては、吉高由里子さんが演じる主人公のまひろと、柄本佑さん演じる藤原道長とが気持ちを通わせ始めますが、ここからがもうほんとうに歯がゆくて(笑)、それも楽しんでもらいたいですね。

政権に関しても藤原道長が権力を手にして、彼を支える四納言の一人として藤原公任も重要な役回りとなってきますが、エリート家系に生まれ出世街道を順調に走ってきた公任が、道長の後塵を拝するようになって、どう感じ、どんな決断をもってこの先歩んでいくのか、そこもぜひ楽しみにしてもらえたらと思います。

藤原公任を演じながら、俳優としてさらなる高みへと歩みを進めている町田啓太さん。IWCのタイムピースは、彼の大切なパートナーとして、かけがえのない充実の時を刻み続けていくに違いない。

  • IWC、ポジティブなパワーを表参道から IWC、ポジティブなパワーを表参道から
    2階建てのスタイリッシュなブラックの外観で、1階は企画展などが開催されるオープンスペース。
  • IWC、ポジティブなパワーを表参道から IWC、ポジティブなパワーを表参道から
    2階に上がれば常時約130本のタイムピースコレクションが待ち受け、くつろいで時計を手に取れるラウンジスペースも用意されている。
  • IWC、ポジティブなパワーを表参道から
  • IWC、ポジティブなパワーを表参道から

●IWC 表参道ブティック
東京都港区北青山3-5-25
TEL 03-4570-4455

ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
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