里山の自然環境を再現する“活地気農法”

「活地気農法」では、生の有機物を土の表面に置いて自然に腐植させる。ふかふかな土で育てた作物は、色やツヤがよく、柔らかく濃厚な味わいになるという。

Photo TONY TANIUCHI  Text Rie Nakajima

「活地気農法」では、生の有機物を土の表面に置いて自然に腐植させる。ふかふかな土で育てた作物は、色やツヤがよく、柔らかく濃厚な味わいになるという。

小林さんの圃場の土
小林さんの圃場の土は、とにかくふかふか。生の有機物を土の上に置いて堆肥化するだけでなく、間伐した竹の再利用として、自家製の竹のチップを混ぜている。作物の甘みが増す、収量が多くなるなどの効果があるという。

現在、活地気農法でリンゴを栽培している小林久幸さんの圃場(ほじょう)へ。神田さんは圃場に足を踏み入れた瞬間、「ふわふわの土ですね」と驚く。
小林さんがおすすめしたい「ぐんま名月」は、「主に贈答用として出回る品種で、果皮の一部がほんのりと赤く色づくリンゴ。
「味わいは甘みが強く、酸味は少なめ。果肉がやわらかくて、歯ざわり、舌触りがさわやかなんです。うちの『ぐんま名月』は糖度が17度あります。他の産地では15度くらいなので、やはりこの活地気農法が合っているのだと思います」

●わたや
TEL 0858-84-2030

※『Nile’s NILE』2019年9月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

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