御来屋漁港

大山町(だいせんちょう)の御来屋(みくりや)漁港では、定置網や刺し網によるさまざまな魚が揚がる。サザエなどの貝類、鰆やハマチ、タイ、サザエなど、とれたてを味わえる。

Photo TONY TANIUCHI  Text Rie Nakajima

大山町(だいせんちょう)の御来屋(みくりや)漁港では、定置網や刺し網によるさまざまな魚が揚がる。サザエなどの貝類、鰆やハマチ、タイ、サザエなど、とれたてを味わえる。

御来屋(みくりや)漁港

大山町(だいせんちょう)の御来屋(みくりや)漁港は、ミネラル豊富な大山の伏流水が流れ込み、それを吸収した海藻が育つ海を擁する。県下一の漁獲量を誇るサザエなどの貝類を始め、定置網や刺し網によるさまざまな魚が揚がる。

そんなこの地ならではの海の幸をそろえるのが「お魚センターみくりや」だ。「朝7時に1kmほど離れた漁場から定置網の船が帰ってくるので、とれた魚をそのまま店に出しています」と、店長の角尚諭さん。

「直売所はここしかないので、大阪から来てくださる常連さんもいます。春には大ぶりのアジ、秋ならウチワハギというカワハギがおいしいですよ。東京にも直送しています。セリにかけると1日置くことになりますが、直送ならとれたてを届けられます」

店頭には定置網で漁獲した魚の他、刺し網でとれた鰆やハマチ、タイ、サザエ、そして境港の沖合底引き網船が揚げたモサエビやアナゴ、アカガレイなどがずらりと並ぶ。11月からは松葉がに一色になるが、白身があっさりとしたヤガラなど、スーパーでは見かけない珍しい魚も、よいものを目利きしてそろえているのがこだわりだ。

「白イカは身が白いものと赤いものがありますが、あがりたては白です。次第に赤くなるのですが、2日ほど経つとまた白くなり、加熱用になります。いい魚の見分け方もお伝えするので、何でも聞いてください」と角さん。
2階には地魚料理店もあるので、ぜひ大山町の旬の幸を味わってみたい。

●お魚センターみくりや
TEL 0859-54-5511

※『Nile’s NILE』2019年9月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

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