西瓜物語

「西瓜の食べ方」といえば、生のままかぶりつく姿を思い浮かべる。今回料理人たちは、この西瓜を“料理する”ことに挑戦した。それぞれ個性的な西瓜料理が出来上がった。

Photo Masahiro Goda  Text Junko Chiba. Izumi Shibata. Rie Nakajima

「西瓜の食べ方」といえば、生のままかぶりつく姿を思い浮かべる。今回料理人たちは、この西瓜を“料理する”ことに挑戦した。それぞれ個性的な西瓜料理が出来上がった。

西瓜物語

夏の風物詩ともいえる西瓜だが、季語は“秋”に分類される。西瓜の一番美味しくなる時期が、立秋頃(8月上旬)であるのがその理由だ。
きんきんに冷やした西瓜をかぶりつく……。熱のこもった体が冷やされ、心からホッとできるひとときだ。
この西瓜をどのように料理に用いるのか。料理人たちの技が光る。

西瓜切るや家に水気と色あふれ 西東三鬼
海際に跼みて紅き西瓜食ふ 山口誓子
鮎の簗とどめは冷えし西瓜かな 佐治玄鳥
モンロー忌今日と知らずに西瓜食ふ 皆吉司
夏の果て西瓜大きく切られけり 鈴木真砂女

西瓜物語 目次

※『Nile’s NILE』2021年9月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。