それぞれの人生を彩るヌーボー

「ボジョレーの帝王」の異名を取ったジョルジュ・デュブッフ氏のヌーボーをサントリーが取り扱い始めたのは1996年のこと。以来、四半世紀にわたり、ヌーボーの魅力訴求に尽力してきた。

Photo Masahiro Goda Text Yasushi Matsuami

「ボジョレーの帝王」の異名を取ったジョルジュ・デュブッフ氏のヌーボーをサントリーが取り扱い始めたのは1996年のこと。以来、四半世紀にわたり、ヌーボーの魅力訴求に尽力してきた。

ボジョレー・ヌーボー解禁!」「ボジョレーワインの基礎知識」から続く

ジョルジュデュブッフ社を担当する張安琪さん
張安琪 ちょう・あんじ
2011年サントリーホールディングス入社。財務部、フランスでのサントリー食品ヨーロッパ兼オランジーナの資産管理担当などを経て、18年より輸入・カジュアルワイン事業部でマーケティングに従事。19年よりジョルジュ デュブッフ社を担当。

サントリーワインカンパニー輸入・カジュアルワイン事業部でジョルジュデュブッフ社を担当する張安琪さんは、ボジョレー・ヌーボーに対する顧客の声にうれしい発見があるという。「『予約して解禁日にヌーボーを開けるのが年に一度の恒例行事、家族といい時間を持てている』とか、『初めて妻と飲んだのがジョルジュ デュブッフのヌーボー、毎年新婚の味を楽しんでいます』とか。お客様一人ひとりの中に、それぞれのヌーボーとのエピソードがあることに気付かされます」
 
サントリーがジョルジュ デュブッフ社のヌーボーの取り扱いを始めたのは1996年。やや沈静化傾向にあったヌーボーブームが、それ以降盛り返し、「100年に一度の出来」と言われた2003年にピークを迎え、解禁日にヌーボーは完売‼ 国内売り上げ約100万ケースのうち、ジョルジュデュブッフ社のヌーボーが約30%を占めた。「その後、ワインを楽しむ選択肢が増える中でヌーボーの魅力を伝え続け、16年からはボジョレーパーティー、略して“ボジョパ”の訴求を始めました。ハロウィンとクリスマスの間のイベントにボジョパを位置付け、家庭や飲食店でみんな集まって楽しもうというコンセプトを製品に落とし込みました。SNS映えするマグナムボトルや、19年にはヌーボーのスパークリングも発売しました」
 
20年に創業者ジョルジュ・デュブッフ氏が他界。コロナ禍や、今年はウクライナ情勢を受けて航空輸送費の高騰なども懸念された。しかし―。「社内で議論を重ね、年に一度の風物詩としてヌーボー解禁をお待ちいただいている皆様のために今年も発売を決めました。ジョルジュ・デュブッフさんの他界以前から、セラーマスターやチーフブレンダー、お孫さんで日本市場担当の取締役アドリアンさんらが中心となり、受け継いだものを社内に浸透させてきましたし、新しい挑戦にも取り組んでいます」

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ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
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