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鳴門海峡

徳島県鳴門。大きな渦潮が発生する鳴門海峡には、大鳴門橋が架けられ、神戸淡路鳴門自動車道で本州と結ばれている。撫養港から撫養街道を行けば、四国八十八カ所霊場の1番札所である霊山寺へとたどり着く。人や物が渦潮のように激しく行き交った四国の玄関口を、キャデラックCT6とともに旅した。

Photo TONY TANIUCHI

徳島県鳴門。大きな渦潮が発生する鳴門海峡には、大鳴門橋が架けられ、神戸淡路鳴門自動車道で本州と結ばれている。撫養港から撫養街道を行けば、四国八十八カ所霊場の1番札所である霊山寺へとたどり着く。人や物が渦潮のように激しく行き交った四国の玄関口を、キャデラックCT6とともに旅した。

本家松浦酒造場とキャデラック
静かながら歴史を感じさせる撫養街道の旧道沿いに、1804(文化元)年創業の本家松浦酒造場はある。地元で200年以上愛されている代表銘柄の「鳴門鯛」を買いに、全長5230mmのキャデラックで細い旧道を入ってきても大きさを感じず、まるでコンパクトなクルマを運転しているような体にフィットした感覚で走れる。

鳴門の島田島は高低差が大きいところが魅力である。中高速コーナーが連続するワインディングロードを上がっていくと、景色が開けて、瀬戸内海の景色を眼下に楽しむことができる。

ここには瀬戸内を望む国立公園の中にホテルリッジがたたずむ。平屋のビラタイプの宿泊棟が並び、それらをクルマ寄せのあるレセプションからは、日本伝統の黒塀のような目隠しでうまく隠している。そのデザインがまた風情を生んでいるのである。そこにキャデラックCT6を乗りつけると、堂々たる美丈夫ぶりを見せてくれる。

CT6でのドライブで“寄港地”を見つけたら、部屋のデッキから鳴門海峡をゆっくり眺めるもよし、やわらかな温泉で湯あみをするのもよし、ホテルの名に由来するカリフォルニアワイン「リッジ」とともに美食を楽しむもよし。

海の周りの道にほぼ終わりがないように、CT6に乗っていたら、本当は止まるのが嫌になるかもしれない。いい旅とはそういうものだ。

  • 小鳴門海峡
    鳴門海峡のバイパスのような存在である小鳴門海峡。四国本土と大毛島、高島、島田島との間に位置する海峡である。波はかなり穏やかで、海峡一帯ではわかめの養殖が盛んだ。小鳴門、あるいは撫養の瀬戸とも呼ばれる。船の時代には、流れが激しい鳴門海峡を渡るのではなく、この小鳴門海峡を南下して、撫養港へ上陸した。
  • 岡崎海岸とキャデラック
    かつて四国の玄関口として、人や物が行き交い、活況を呈していた撫養港があった場所。今は、岡崎海岸として、大鳴門橋を眺めながら桟橋では釣りを楽しんだり、砂浜で遊べるように整備されている。残念ながら撫養港は、1998(平成10)年に明石海峡大橋が開通したことで、その役割を終え、廃港となった。

Cadillac CT6
ボディー:全長5230×全幅1885×全高1495mm
エンジン:3.6ℓ V型6気筒DOHC
最高出力:250kW(340PS)/6900rpm
最大トルク:386N・m(39.4kg・m)/5300rpm
駆動方式:AWD 
トランスミッション:10速AT
価格:10,260,000円

●GMジャパン・カスタマー・センター
TEL 0120-711-276

※『Nile’s NILE』2019年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

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