腕時計の揺るぎない価値を求めて

腕時計の資産価値に対する意識が高まりを見せている。常識的な範囲を逸脱した価格高騰の動きなどには眉をひそめたくなるが、時計本来の価値にきちんと向き合うことは、高級時計オーナーに取って大切であることは言うまでもない。腕時計の正しい資産的価値を創造するIWC。そのスタンスを伝えるゴールドケースの新作2モデルを紹介する。

Text Yasushi Matsuami

腕時計の資産価値に対する意識が高まりを見せている。常識的な範囲を逸脱した価格高騰の動きなどには眉をひそめたくなるが、時計本来の価値にきちんと向き合うことは、高級時計オーナーに取って大切であることは言うまでもない。腕時計の正しい資産的価値を創造するIWC。そのスタンスを伝えるゴールドケースの新作2モデルを紹介する。

ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・トゥールビヨン「プティ・プランス」
IWCを象徴する4桁の西暦表示を持ったパーペチュアル・カレンダーに加え、12時位置にトゥールビヨン、6時位置には超高精度ムーンフェイズを搭載。約7日間のロングパワーリザーブを持つ「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・トゥールビヨン“プティ・プランス”」。

資産的価値がある時計の条件とは何か? ゴールドに代表される希少性の高い素材のケース、技術の粋を凝らした機構、また時代を超えて受け継ぐための長期保証やメンテナンスへの配慮も不可欠だ。そんな要求を満たすIWCの新作を紹介したい。

まず、パイロット・ウォッチ・コレクションの中でも特別な存在というべき「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・トゥールビヨン“プティ・プランス”」。

IWCは、パイロット兼作家として活躍したアントワーヌ・ド・サンテグジュペリに敬意を表し、アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ・ユース財団と2005年からパートナーシップを締結、恵まれない環境下の子供たちの支援活動に取り組んできた。このパートナーシップの下、サンテグジュペリの名著『星の王子さま』の世界観にインスパイアされたパイロット・ウォッチ“プティ・プランス”エディションも発表している。

今回の新作は、このエディションの共通の特徴であるミッドナイトブルーの文字盤を備え、永久カレンダーとトゥールビヨンを組み込んだ超複雑なマニュファクチュール・キャリバー51950を搭載する。

ムーンフェイズの月と、サファイアケースバックから見える18K製ローターには、サンテグジュペリが挿絵として描いた、星の上に立つ王子さまのデザインを採用。ビッグ・パイロット・ウォッチのマスキュリンさに、ロマンチックで愛らしい魅力を添えている。

直径46.2mmの存在感あふれるケースは、IWC独自のArmor Gold®製。特殊な製造プロセスにより、従来のレッドゴールドの5~10倍もの硬度を特徴とする。耐摩耗性に優れ、時代を超えてゴールドの価値を維持するのに適したものだ。

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。