ウルトラハイエンドウォッチが描く腕時計の未来

3月27日から4月2日まで、新作タイムピースのエキシビション、ウォッチズ&ワンダーズ2023がジュネーブで開催された。同じタイミングで、市内のアトリエやホテルでの新作発表も行われて、ジュネーブは時計一色。パンデミックを乗り越え、時計業界はどこに向かうのか。

Text Yasushi Matsuami

3月27日から4月2日まで、新作タイムピースのエキシビション、ウォッチズ&ワンダーズ2023がジュネーブで開催された。同じタイミングで、市内のアトリエやホテルでの新作発表も行われて、ジュネーブは時計一色。パンデミックを乗り越え、時計業界はどこに向かうのか。

ジュネーブで発表された時計

  • F. P. JOURNE FFC
    F. P.JOURNE
    FFC

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    2021年にオンリーウォッチにプロトタイプが出品され、5億5800万円(CHF450万)で落札された「FFC ブルー」が製品化。ジュルヌ氏と親交のある映画界の巨匠コッポラ監督のアイデアから誕生した、指の本数と組み合わせて時を示す、あまりに独創的なオートマタを搭載。自動巻き、ケース径42mm、プラチナケース×アリゲーターストラップ、日常生活防水、価格要問い合わせ、受注生産。
     
    ●F.P.ジュルヌ 東京ブティック
    TEL 03-5468-0931
  • BOVET ヴィルトゥオーソ11
    BOVET
    ヴィルトゥオーソ11

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    ジュネーブ郊外のホテル ラレゼルブで新作発表会を開催したボヴェ。その目玉は、フライングトゥールビヨンを搭載した、初となるフルスケルトンモデル。手作業によるエングレーブ仕上げを堪能したい。12時から6時方向に傾斜をつけたスロープケースには、バゲットカット・ダイヤモンドをセット。手巻き、ケース径44mm、WGケース×アリゲーターストラップ、3気圧防水、価格・発売時期未定。
     
    ●ボヴェブティック銀座
    TEL 03-6264-5665
  • JACOB&CO ザ・ビリオネア  タイムレストレジャー
    JACOB&CO
    ザ・ビリオネア タイムレストレジャー

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    世界各地から3年半を費やして調達したイエローダイヤモンドの神々しいまでの輝きに目を奪われる。ケースとブレスレットに425個、スケルトントゥールビヨンムーブメントにも57個、計482個216.9ctという驚異的なボリューム感。フランジ部分にも76個のツァボライトをセットした。手巻き、ケースサイズ52.2×43.5mm、YGケース×YGブレスレット、3気圧防水、2,970,000,000円。
     
    ●JACOB & CO
    TEL 03-6281-4777
  • GUCCI〔G-タイムレス〕プラネタリウム
    GUCCI
    〔G-タイムレス〕プラネタリウム

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    独自のスペースで新作を披露したグッチ。貴石12個が9秒で自転しながらセンターのフライング トゥールビヨンの周囲を90秒で回る機構のモデルに、ルビー、ピンクトルマリンなどにより幻想的なサンセットを表現したタイプが加わった。手巻き、ケース径40mm、PGケース×アリゲーターストラップ、3気圧防水、48,620,000円(参考価格)。
     
    ●グッチ ジャパン クライアントサービス
    TEL 0120-99-2177
  • BIVER ザ・カリヨン・トゥールビヨン・ビバー
    BIVER
    ザ・カリヨン・トゥールビヨン・ビバー

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    腕時計界をリードしてきたリビングレジェンド、ジャン-クロード・ビバー氏と、その息子ピエール氏による新ブランド、ビバーがついにベールを脱いだ。そのデビュー作はカリヨンミニッツリピーターとトゥールビヨンを搭載した超複雑モデル。キャリアの集大成というべき完成度。自動巻き、ケース径42mm、チタニウム+RGケース×チタニウム×RGブレスレット、5気圧防水、CHF520,000(参考価格)。
     
    ●BIVER
    jcbiver.com
  • DAMIANI ミモザ
    DAMIANI
    ミモザ

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    春を告げる花としてイタリアで特に親しまれているミモザを着想源とするコレクションに、計4.43ctのダイヤモンドをピンクゴールドにリズミカルにちりばめ、手首にミモザの花が咲いたかのような繊細で上品なジュエリーウォッチが加わった。クオーツ、ケース21mm(モチーフ込みで30mm)、PGケース×サテンストラップ、5,159,000円。
     
    ●ダミアーニ
    TEL 03-5537-3336
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。