135年にわたって途切れることなく歴史を刻んできた名門、エベラール。創業者ジョルジュ・ルシアン・エベラールは、1887年に弱冠22歳で自身の工房を設立後、クロノグラフ懐中時計を完成させ、1919年にはワンプッシュ・クロノグラフ腕時計を開発。
以降、35年にはスタート/ストップボタンを独立させたダブルプッシャー・クロノグラフ、38年には12時間積算計を備えたクロノグラフ、39年にはスプリットセコンド・クロノグラフ……と世界初となる機能のクロノグラフを相次いで開発し、評価を決定づけていく。
元フィアットグループの総帥で、希代のファッショニスタとして、今なおリスペクトを集めるジャンニ・アニエッリも、エベラールの愛用者だったことが知られている。また、モトGPのチャンピオン、ロリス・カピロッシ、2006年のW杯を制したイタリア代表のMFジェンナーロ・ガットゥーゾら、イタリアの国民的スターがこぞってエベラールを選んだ。
そんなエベラールが21年、日本への本格上陸を果たした。長い歴史の中で培われた名機のDNAを受け継ぐ充実のラインアップの中から、“顔”というべき3モデルを紹介したい。