スイスの独立ブランドCYRUS Genèveはスイス西部、ル・ロックルに工房を持ち、稀代の時計師ジャン-フランソワ・モジョンによる技術開発の下、独特な複雑機構を特徴とするタイムピースを製作しています。
2021年夏に登場した「KLEPCYS DICE」は、正真正銘の技術的イノベーションとして21世紀のクロノグラフのコンプリケーションに新たな画期的な出来事を刻みました。このモデルは、1つの腕時計で2つのクロノグラフを完全に独立または同調させて使える市場初のモデルです。
「DICE」という名称はDOUBLE INDEPENDENT CHRONOGRAPH EVOLUTION(進化型独立ダブルクロノグラフ)を意味します。2つのクロノグラフのムーブメントが1つのケースに組み込まれたのはこれが初めてで、まさに時計界が遂げた新たな進化といえます。
「KLEPCYS DICE」のバリエーションとして誕生したのが「KLEPCYS DICE RACING」です。バージョンが2つあり、それぞれ15個限定のリミテッドエディションです。 これは、2022年にアメリカのF1チームのスポンサーになったことを記念して企画されたものです。(現在はスポンサー契約は終了しています)
「KLEPCYS DICE RACING」は、これまでのモデル同様に、スポーツ界の特にレースシーンにインスパイアされたものです。このモデルも他のサイラスのコレクション同様に時計界の巨匠ジャン-フランソワ・モジョンの作品ですが、その独自機構に加えて革新的素材、カーボンファイバーの使用を試みたものです。カーボンファイバーは、優れた耐久性が評価されるほか、軽量で断熱性と耐火性などの優れた特性を備えています。
「KLEPCYS DICE RACING」は、引き続き42 mmのアイコニックなクッション型ケースを使用し、ポリッシュ/ブラッシュド仕上げのグレード5チタンタイプとブラックDLCコーティングタイプの2つのバージョンがあります。この最新モデルのブラックDLCコーティングタイプでは、ベゼルがマットブラックのカーボンファイバー製になっています。カーボンファイバーは素材を層状に合わせてから加工されるため、一点ごとにベゼルの外観がやや異なり、それぞれ世界に一つしかない「KLEPCYS DICE RACING」となっています。