
ブラッシュドウォームサンセットの色合いが空間のアクセントに。シンクは日本未発売品。
キッチンやバスルーム空間において心地良い暮らしを支える水まわり製品。1936年にドイツで創業したグローエは、水栓をはじめとする水まわり製品のパイオニアとして数々の製品を世に送り出し、世界的なトップメーカーとして業界を牽けん引いんしてきた。クオリティー、テクノロジー、デザイン、サステナビリティーの4点に徹底的にこだわることで生み出された、使いやすく美しいアイテムは、日本のラグジュアリー層からも高い需要を集めている。
キッチンにおいて特に定評があるのは、キッチン水栓「ミンタ」だ。無駄のないシンプルな形状はどのようなインテリアにもなじみ、縦長のカーブを描くスパウトがエレガントな印象を与えてくれる。スパウトのデザインが3種から選べ、機能面での選択肢が多いことも人気の理由だろう。そんな「ミンタ」に、水はねが少ない日本オリジナル仕様が追加発売された。以前から整流吐水とスプレー吐水の切り替えは可能だったが、スプレー吐水をより細やかなソフトスプレーにグレードアップ。スプレーの穴を細かくすることで、水の勢いを保ちつつ、水はねの少なさや、肌当たりの柔らかさをかなえている。その使用感は、東京・赤坂の同社ショールームで体感できるので、ぜひ実際に訪れてみてほしい。
また、同社では“設備を越えてインテリアへ”という発想に基づき、定番のクロームに加え幅広いカラーバリエーションを用意。「ミンタ」ではダーククロームのほか、クロームの表面にPVD(物理蒸着)加工を施したスーパースチール、ブラッシュドハードグラファイト、ブラッシュドクールサンライズ、ブラッシュドウォームサンセットをそろえている。PVD加工は落ち着いた色合いやマットな質感を表現できるだけでなく、高い耐久性も実現。通常のクロームに比べ、硬度は約3倍、スクラッチに対しては約10倍の強さを誇る(同社比)。そのほか、洗面・浴室空間でもPVD加工によるカラーバリエーションを展開。ますます自由に水まわりのコーディネートが楽しめるようになるだろう。
一方でバスルームをかたち作る製品として注目してほしいのは、同社最上位コレクションとなる「グローエ・スパ」だ。ラテン語で「水がもたらす健康」を意味するスパの名を取り入れ、水の効果を最大限に引き出しながら五感を刺激する高品質なアイテムを提案している。日本ではこれまでに洗面水栓、バス水栓、シャワーなどをシリーズ展開してきたが、2025年4月に新たに洗面器「アイリオ」シリーズを追加。正円形と楕円形の2種のベッセル型洗面器をそろえ、エッジの厚さを5mmに抑えたシャープなたたずまいや、底部を絞った浮遊感のあるフォルムにより、上質なバスルームを演出してくれる。今回「グローエ・スパ」に洗面器が加わったことで、同コレクションでのトータルコーディネートも可能になった。自分だけの癒やしの空間をかなえ、豊かな水の恵みを満喫してほしい。
●グローエジャパン
TEL 03-6748-1180
※『Nile’s NILE』2025年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています