ネスプレッソは、イタリアで飲んだエスプレッソに感動したエンジニアが家庭用に手軽に再現できないだろうかと開発を始めたことにあり、1986年にスイスでネスプレッソが誕生した。
品質向上のための改良を重ね、現在では世界83カ国で展開。サステナビリティにも早くから注力し、91年にはカプセルのリサイクルを開始。
2003年からは「AAAサステナブル・クオリティ™プログラム」を開始。持続可能なコーヒー豆の生産が続けられるように、コーヒー生産者に無償でサステナブルなコーヒー栽培のトレーニング、年金制度の提供、植樹活動などを実施している。現在は9割の豆がこのプログラムから調達。
特徴的なカプセルの素材
スイスでの徹底的な品質管理を経て、アルミ製の密閉カプセルが鮮度を保つ。抽出する瞬間まで湿気や酸素、光から遮断し、コーヒーの鮮度を守ることで、ひきたてのおいしいコーヒーの味わいを保てるのだ。
SDGsの取り組み
現在は80%の再生アルミを使用し、コーヒーかすは堆肥(たいひ)や培養土へ生まれ変わらせている。ネスプレッソは日本でのリサイクルに力を入れ、直営店や自宅回収のシステムを導入。
サステナビリティへの取り組みは他にも多岐にわたり、高品質なコーヒーの持続的な生産を目指す「リヴァイヴィング オリジンズ」なども展開。
例えば、長年の内戦に苦しんだ南スーダンでは、高品質なコーヒーが生産可能な状態までコーヒー畑をリヴァイヴ(回復)するサポートを行い、30年ぶりにコーヒー豆の輸出を実現。
ハリケーンでコーヒー畑の約80%が壊滅したプエルトリコや、その他、キューバ、ウガンダ、コロンビアなど、支援が必要だと感じた地域でのコーヒーコミュニティーの再生に生産者と共に取り組んでいる。
こうした継続的かつ包括的な取り組みが認められ、ネスプレッソは、環境や社会に配慮した公益性の高い企業に与えられる「Bコープ™」認証を受けている。
●ネスプレッソ
TEL 0120-57-3101
www.nespresso.com/jp/ja
※『Nile’s NILE』2024年1月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています