ハイエンドな国産レンジフード

美しいデザインのレンジフードを世界中に供給するイタリア・エリカ社と、1941年の創業以来、ものづくりにこだわり続けてきた富士工業。イタリアと日本の二社がコラボレートしたからこそ生まれたレンジフードブランド「アリアフィーナ」が、高品質の製品を届けてくれる。

Text Asuka Kobata

美しいデザインのレンジフードを世界中に供給するイタリア・エリカ社と、1941年の創業以来、ものづくりにこだわり続けてきた富士工業。イタリアと日本の二社がコラボレートしたからこそ生まれたレンジフードブランド「アリアフィーナ」が、高品質の製品を届けてくれる。

フェデリカ
薄さ35㎜のミニマムなデザインが美しい「フェデリカ」は、アリアフィーナの主要モデル。フード下面は継ぎ目がなく清掃が容易なのがうれしい。写真は特注色であるゴールドの鏡面塗装仕上げ。インテリアになじみやすい落ち着いた色味だ。

キッチンがダイニングやリビングから続くオープンスペースに配されることが多くなった近年の住まい。キッチンカウンターまわりの設備機器からはこれまでの無機質で雑多な印象が排除され、インテリアと調和するようすっきりと美しくデザインされるようになった。

そんな中でも多くの建築家やインテリアデザイナーが特に頭を悩ませるのが、レンジフードの存在だ。キッチンの排気には必要不可欠な機器だが、ボリュームが大きいうえ、クックトップの上部という目につきやすい位置に設置しなければならない。
特に目立つ機器だからこそ、レンジフードの在り方次第で空間全体の雰囲気が大きく左右されるのだ。

そこでおすすめしたいのが、ミニマムでシャープなデザインに定評があるアリアフィーナのレンジフードだ。同社は、世界的に名高いイタリアのレンジフードメーカー、エリカ社と、レンジフードの国内トップブランドである富士工業がコラボレートして2002年に誕生した。デザインはエリカ社が担当してイタリアならではの洗練された印象に仕上げる一方、製造や施工、メンテナンスは富士工業が担当して日本国内のニーズに柔軟に対応。イタリアンデザインをメイド・イン・ジャパンでかなえ、デザイン性と機能性を兼ね備えた上質な製品を生み出している。

「デザインとは製品の外観を飾ることではなく、製品に意味や目的、使命を与えること。実用性や使い心地をかなえながら、驚きや感動をもたらすデザインを心掛けています」と話すのは、デザインを監修するクリエイティブディレクター、ファブリツィオ・クリサ氏。すべての面において高品質であり唯一無二の存在であることを目指す同ブランドは、ディテールにまで配慮して完璧なフォルムや質感を追求している。

そのこだわりは製造現場にも引き継がれ、ステンレスをはじめとする素材を厳選。イタリアンデザインを忠実に再現するために製造設備の選定にも配慮し、熟練の職人の高い技術により細部まで丁寧に仕上げられる。優れた加工技術で手間を惜しまず製作しているからこそ、美しいイタリアンデザインを見事にかたちにすることができるのだ。

ほかにはない同ブランドの魅力の一つが豊富なカラーバリエーション。
特に鏡面塗装を得意とし、職人が一つひとつの部品を手作業で磨き上げることにより、艶を帯びて輝く美しい仕上げを実現。ブラック、ホワイト、ゴールドといった空間に調和しやすいベーシックな色から、レッドやブルーなどアクセントとなる鮮やかな色まで特注ができ、インテリアの可能性を広げてくれるだろう。

イタリアと日本のコラボレーションにより生まれたプレミアムレンジフード。シンプルだからこそ上質さが際立ち、多様なスタイルの空間にしっくりとなじむ。より美しく自分らしいキッチンを求める人には、うれしい選択肢となるに違いない。

●アリアフィーナ TEL042-753-5340 

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
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