
正確さのみならず、装着時の快適性や審美性――腕時計にはそれが求められる。そのためには技術力に加え、感性価値も磨いていく必要がある。シチズンの「エコ・ドライブ ワン」はこうした要件を高次元で具現化させたタイムピースと言っていいだろう。
2016年、シチズンがアナログ式光発電ムーブメントとしては世界最薄(※)となる厚さ1mmのキャリバーを搭載した「エコ・ドライブ ワン」を発表すると、驚嘆と称賛が巻き起こった。当初の2針仕様に加え、スモールセコンドタイプも登場。キャリバーのパーツ数を85から89に増やしながら、厚さ1mmをキープした点も特筆したい。また土佐和紙や印象的な色調の文字板など、感性に訴える進化も著しい。
今回発表されたスモールセコンドタイプの新作には、ケースに表面硬化技術「デュラテクト」の新色アンバーイエローが初採用され、落ち着いたゴールドカラーが上品な印象を醸し出している。つややかなブラック文字板の「AQ5022︲02E」は、無駄をそぎ落したシンプルでドレッシーな美しさが魅力的。一方「AQ5022︲02W」は、ワインボトルからのインスピレーションによるボトルグリーン文字板を採用。文字板センターにはピラミッドパターンを施し、ローマ数字とバーインデックスとの組み合わせなど、クラシカルな中にも個性が際立つ。
確かな技術力に裏付けられ、感性にもアピールする2モデルで満足感のある時を刻みたい。
※アナログ式光発電ムーブメントとして。2023年11月現在。シチズン時計調べ。
●シチズンお客様時計相談室
TEL 0120-78-4807