令和を食べる Ⅱ

昭和、平成、令和。時代の変遷とともに、食はどのように変化してきただろうか。平成から令和、「食べる前に撮る」から「撮る前に食べる」に変わっていけば面白い。

Photo Satoru Seki. Masahiro Goda

昭和、平成、令和。時代の変遷とともに、食はどのように変化してきただろうか。平成から令和、「食べる前に撮る」から「撮る前に食べる」に変わっていけば面白い。

令和を食べる2

料理には必ず時間がついてまわる。他のクリエーティブな作業と違い、タイミングを逸すればその料理は成立しなくなるという、料理的時間が存在するのだ。料理人の頭の中にある完成形は、その料理的時間を計算しながら具体化していく

客の前に出される料理とは、蝉が地上に出て羽化するように、料理的時間を経てテーブルの上に供されるものなのだ。当然、食べる側も料理的時間の中に組み込まれている、と考えるべきなのである。最もおいしい時が、出されたその時であるとするなら、まず料理を愛でながら味わうべきだ。

平成から令和、「食べる前に撮る」から「撮る前に食べる」に変わっていけば面白い。

令和を食べるⅡ 目次

※『Nile’s NILE』2019年6月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。