美味往還、旨し国 伯耆・因幡

鳥取では今、生産者自らがブランディングをして、他にはないものを作ろうという動きがある。こだわりの方法で旨いものを提供しようとしている生産者に会いに、「かんだ」の神田裕行さんとともに、鳥取を訪れた。

Photo TONY TANIUCHI  Text Rie Nakajima

鳥取では今、生産者自らがブランディングをして、他にはないものを作ろうという動きがある。こだわりの方法で旨いものを提供しようとしている生産者に会いに、「かんだ」の神田裕行さんとともに、鳥取を訪れた。

料理人の眼差し

神田さんが鳥取にやって来て、まず驚いたのが、川が多いことだ。山があって川があれば、それだけ山の栄養豊富なミネラル分が日本海に流れ込む。そして、この栄養豊富な水が貝類や海藻の生長を促し、多くの魚の餌となるプランクトンを発生させて、よい漁場となる。

このため、神田さんは、漁港を訪ねる前から鳥取の魚介には大きな期待を寄せていた。赤碕漁港や淀江漁港を訪ねた時、魚を手に取り、真剣な顔つきで漁師と“魚談議”。よい収穫があったようだ。

  • 神田裕行氏、料理人の眼差し 鳥取にて
  • 神田裕行氏、料理人の眼差し 鳥取にて
  • 神田裕行氏、料理人の眼差し 鳥取にて
  • 神田裕行氏、料理人の眼差し 鳥取にて
  • 神田裕行氏、料理人の眼差し 鳥取にて
  • 神田裕行氏、料理人の眼差し 鳥取にて

※『Nile’s NILE』2019年9月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「Nileport」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。