いいきゅうりは、いい砂丘地で育つ

加賀野菜“加賀太きゅうり”の農地は、昭和45(1970)年ごろに、市街化が進んだ三馬地区から砂丘地の打木地区に移動した。海岸線に隣接する広さ約2.8haの農地で伝統野菜を作り続けているのが、13軒の農家が所属する「加賀太きゅうり部会」だ。

Photo Satoru Seki

加賀野菜“加賀太きゅうり”の農地は、昭和45(1970)年ごろに、市街化が進んだ三馬地区から砂丘地の打木地区に移動した。海岸線に隣接する広さ約2.8haの農地で伝統野菜を作り続けているのが、13軒の農家が所属する「加賀太きゅうり部会」だ。

  • ハウスは生産者ごとに微妙に作りが違うハウスは生産者ごとに微妙に作りが違う
    ハウスは生産者ごとに微妙に作りが違う。
  • 加賀太きゅうりは、皮をむいて種を取ってから調理する加賀太きゅうりは、皮をむいて種を取ってから調理する
    加賀太きゅうりは、皮をむいて種を取ってから調理する。
  • 収穫の様子からも、その大きさが見て取れる収穫の様子からも、その大きさが見て取れる
    収穫の様子からも、その大きさが見て取れる。
  • ハウスは生産者ごとに微妙に作りが違う
  • 加賀太きゅうりは、皮をむいて種を取ってから調理する
  • 収穫の様子からも、その大きさが見て取れる

水はポンプで地下100mから吸い上げられ、地中に張り巡らされているパイプを通じてまかれる。海に近いが地下深くから水を引くことで、塩害の心配もないのだそうだ。

「水管理と同時に、砂地でも栄養が流れていかない土壌作りも大切。正直、水だけで太らせたものを作ることもできますが、食べた人がもう一度食べたいと思ってくれるものを目指さないと意味がない。それをきゅうりで伝えていくのはなかなか難しくて。きゅうりに味を求めて食べる人って少ないので。サラダの彩りとか、食感を足すために使うのがほとんど。けれど、加賀太きゅうりはきゅうり本来のうまみが残っている品種なので、味自体が魅力の一つでもある。だから一度でいいからまず食べてもらえるように努力しています」

加賀太きゅうり部会では、オリジナルのキャラクターを考案して名前を一般公募するなど、広報活動にも惜しみなく力を入れている。

中林さんは、「加賀太きゅうりを、地元の方以外にも身近に感じるものにしていきたい。当たり前のように、食卓に並ぶ一品に少しずつ近づけたいんです」と目標を語った。

  • 夏の日差しを浴びて、愛らしく咲く花夏の日差しを浴びて、愛らしく咲く花
    夏の日差しを浴びて、愛らしく咲く花。
  • 立派に育ち、両手に持つのも一苦労立派に育ち、両手に持つのも一苦労
    立派に育ち、両手に持つのも一苦労。
  • たわわに実る樹を支える根元は、意外にもか細いたわわに実る樹を支える根元は、意外にもか細い
    たわわに実る樹を支える根元は、意外にもか細い。
  • 夏の日差しを浴びて、愛らしく咲く花
  • 立派に育ち、両手に持つのも一苦労
  • たわわに実る樹を支える根元は、意外にもか細い
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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。