ヌーボーばかりが注目されがちだが、通年品のボジョレーワイン、より高品質なガメイ種から造られるボジョレー・ヴィラージュ、さらに村名を名乗ることを許されたクオリティーの高い10のクリュ ボジョレーもある。
通常のボジョレーを名乗るワインは、ボジョレー地区の主に南側で生産される。ボジョレー・ヴィラージュは、それよりも北側の花か 崗こう岩がんを主体とするエリアで生産され、さらにその中央部の、よりガメイ種に適した土壌を有する10村、いわくムーラン・ナ・ヴァン、フルーリー、サンタムール、モルゴン、ブルーイィなどなどがクリュボジョレーの産地となっている。後者ほど、ガメイ種由来の華やかさの中に、豊かなボディーを感じさせる仕上がりとなる。このうち、ムーラン・ナ・ヴァンは、ボジョレーで唯一、木樽たるで発酵させたワインを用いており、長期熟成にも向いている。
写真・取材協:ボジョレーワイン委員会