茶馬古道は半世紀以上に渡り忘れ去られ、風化しましたが、かつての繁栄地である雲南省デチェン・チベット族自治州の中甸は、2002年に「シャングリラ(香格里拉)」と名前を変え、旅行者が訪れるようになった。
標高3000mのこの町を拠点に、茶馬古道の一部を再開する動きが生まれ、シャングリラからの100km以上に及ぶ古道を旅するコロニアルスタイルの優雅なキャラバンツアーが誕生した。モエヘネシー社が「アオユン」と呼ばれる桃源郷高級赤ワインを開発していたこともあり、フランス人コミュニティーが形成され、フランス名家の青年たちによってスタートした。
標高4000mの峠をハイライトに、5日間で約75㎞を歩む旅。主催者三人と20頭余りのラバ、同数のチベット人のシェルパが同行。ラバは体調を崩さない限り、荷物を運び、テントは南北戦争時のベルテントを再現。夜は銀燭台の灯りで、シーツ整ったベッドマットで快適な休息。