また、生きた芸術に魅了され、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画『昼顔』やジャン・コクトーの演劇『双頭の鷲』などさまざまな作品の衣装を手掛けている。多くのアーティストたちと交流し、ピカソやマティス、ブラックら過去の画家へのオマージュを作品として残した。1963年の来日をきっかけに、日本の文化や伝統工芸に魅せられたイヴ・サンローランと日本との関係は、資料を通してひも解く。本展では、そうしたイヴ・サンローランの興味や交流を表す多彩な世界を俯瞰することができる。
イヴ・サンローランの時空を超える作品は、現代も決して色あせることなく、見る者に衝撃と感動を与える。世界を揺り動かしたデザイナーの軌跡を、ぜひ目の当たりにしてほしい。
イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル
会期:9月20日(水)~12月11日(月) 休館日:毎週火曜
会場:国立新美術館 企画展示室1E 東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
問い合わせ:TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
※『Nile’s NILE』2023年10月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています