「東西を俯瞰する眼-帝国ホテルとライト- 前編」から続く
帝国ホテルが誕生したのは、ライト館の開業より30年余りさかのぼる明治時代半ば、1890(明治23)年のことである。日本が近代化に向かってまっしぐらに進んでいた時代、海外の賓客をもてなす「日本の迎賓館」としてスタートを切った。発起人の一人は、後の初代会長、渋沢栄一。明治維新の混乱も落ち着き、「日本ももはや世界の一等国だ」との自信を深めた政官財のリーダーたちは、国の威信をかけて、この最高級ホテルをつくり上げたのだ。初代の建物は、ネオ・ルネサンス様式の木造3階建て。その堂々とした壮麗な姿を、江戸城外濠の水面に映していたという。
そして帝国ホテルは、隣接する鹿鳴館ともども「欧米と対等な関係を築く」という重大な使命を担ったのである。
FEATURES
遷移しながら悠久の時を生きる森は、天然・人工の別なく、常に時代を象徴する神話を紡ぎ続けている。明治神宮外苑 — ラグビー場や野球場など、さまざまなスポーツ施設を含むこの緑地帯もしかり。今まさに再開発計画が進められようとしている中、次の100年に向けての岐路に立つ。果たして神宮を彩る樹木たちは、これからどんな「明日の神話」をつづるのか。この機に森を見つめ直したい。
令和を迎えた今、食材は地球規模で危機的状況にある。作る側にも食べる側にも、「令和の時代」が突き付ける課題は大きい。この状況下、料理人たちはどのように考え、どのような料理でもてなすだろうか。
昭和、平成、令和。時代の変遷とともに、食はどのように変化してきただろうか。平成から令和、「食べる前に撮る」から「撮る前に食べる」に変わっていけば面白い。
平成から令和へと代わった。西暦は継続性を持ち続けるが、元号はいったんリセットされる。昭和、平成、令和。時代の変遷とともに、食はどのように変化してきただろうか。
開業の地である元麻布から虎ノ門へ移転した「日本料理かんだ」。新しい店舗の設計を担当したのは、かの杉本博司さんだ。杉本博司さんと「日本料理かんだ」の神田裕行さんの対談をお届けしよう。
雑誌編集者の根本恒夫さんは、YMOのL.A.公演に日本からの唯一の取材媒体として同行するなど、結成当初から行動を共にしていた。彼の貴重な証言を伺おう。
SDGs
~全ての人が誇りをもって働く選択肢がある社会へ~ ジョッゴ株式会社様は事業運営を通して、バングラデシュで安定的な雇用に就けない人々を革製品の縫製ができる一流の革職人に育成することにより、経済的自立の支援をはじめ、自身の仕事に対して誇りを持ってもらうことを目指されています。
COLUMN
時代を読む 第120回 原田武夫
LIFESTYLE
SDGs×企業 第22回 アルフレックスジャパン イタリア生まれのモダン家具をベースとする一方で、日本という環境にかなったオリジナル家具を開発し、国内で製造するアルフレックスジャパン。 家具を通じて「豊かなライフスタイル」を届けたいと考える同社にとって、暮らしを左右する環境への配慮は欠かせない。その具体的な取り組みを紹介したい。
CULTURE
ヨルダン川西岸をゆく 前編
FOOD
真のラグジュアリーとは 前編
ART
YMOを語る
豊富な色から選んでカスタマイズできる革製品ブランド「JOGGO」
「待つ」ことこそが今、必要である本当の理由
豊かなライフスタイルをかなえるために
それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。 サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。