PEUGEOT 508  VIPが信頼する フランス車

日常生活の質を高めるフランス流エレガンス

プジョー508はセダン(左)とSWの2つのボディバリエーションで展開される。グレードは装備を中心に、「Allure(アリュール)」と、上級の「Griff(グリフ)」という2本立てとなる。
プジョー508はセダン(左)とSWの2つのボディバリエーションで展開される。グレードは装備を中心に、「Allure(アリュール)」と、上級の「Griff(グリフ)」という2本立てとなる。

フランスの創造力の象徴というと、まず思い浮かぶのは、料理、ファッション、建築。クルマも重要だ。王制が長かったため馬車づくりの伝統が培われたこともあり、クルマづくりでも長い歴史を誇る。

ドイツ車や日本車とは違う魅力をもった、プジョー。フランス大統領公用車も手がけてきたプジョーが自動車生産を開始したのは1891年。世界最古の自動車メーカーだ。その伝統に裏打ちされたプジョー最新の最上級車、508が日本でも販売開始された。セダンとSWと名づけられたステーションワゴン、2車型での展開となる。

フランスをドライブ旅行した経験を持つかたはどのぐらいいるだろう。美しい光景もさることながら、高速道路網が充実しているうえに、アルプスを含め山道も多く、人々が運転を楽しんでいる。いっぽう、さまざまな条件下で鍛えあげられたクルマづくりは、世界最高水準といえるものだ。

かつプジョー508には、ほかのクルマにはあまり見られないエレガンスが感じられる。「キラキラと高級に見えてほしい」「他人を押しのけるようなアグレッシブなデザインが好き」――。そんな虚栄的な価値観を捨て去れば、クルマを日常のパートナーとして大事にしながらも、居心地のよい移動空間づくりに熱心に取り組んできたフランス人の、真の創造性が見えてくるのでは。日常の質を高めること。それがフランスのエレガンスだと、プジョー508は教えてくれるはず。

ダウンサイジングコンセプトで好燃費

「塊から削りだした」と表現される凝縮感のあるスタイリングが508の特徴。かといって実用性は犠牲になっていない。エンジンは、156psの最高出力を発生する1,598cc・4気筒+ターボチャージャーを搭載。
「塊から削りだした」と表現される凝縮感のあるスタイリングが508の特徴。かといって実用性は犠牲になっていない。エンジンは、156psの最高出力を発生する1,598cc・4気筒+ターボチャージャーを搭載。

プジョー508は、メカニズムもスタイリングも、すぐれて現代的なクルマだ。

その一つが、「ダウンサイジングコンセプト」の採用。ダウンサイズとはエンジンの排気量を小さくすることで、それによって、燃費を向上させ、走行距離あたりのCO2排出量の抑制する狙いを持つ。プジョー508のエンジン排気量はわずか1.6リッター。排気量を抑えた分、ターボチャージャーをうまく使って、好燃費とパワーを両立させている。

ボディサイズは、セダン、ステーションワゴンのSWともに、約4.8mと余裕あるもの。前後車軸の距離であるホイールベースは2,815㎜あるので、室内空間は広々としている。フランス車の魅力は、昔から、小さなエンジンでも余裕あるサイズの車体にある、といわれてきたように、508もそんな「伝統」にのっとったもの。おとな4人がゆったりと気持ちよく乗れる。まっとうなクルマづくりの結実だ。

乗り心地のよさも、プジョー508の魅力として見逃せない。新開発のサスペンションシステムの採用で、路面の状態が多少悪くても、凹凸をうまく吸収し、乗員には不快な振動が伝わりにくくなっている。かつ、ただソフトなだけでなく、ショックは一回の揺れでぴしっと止める。揺れが長く続くと気分が不快になりがちだが、508ではそんなことはなく、熟練したエンジニアによる上手なセッティングが、効果を現している。

静粛性の高い室内で、音楽も楽しめる。疲労感が少なく快適なドライブが持ち味だ。いちどエンジンをかけたら地の果てまでも、というフランス人のクルマづくりの哲学ゆえだろうか。またそれが、安全で信頼性の高いクルマづくりにもつながっているはずだ。

個性的な美の中にひそんだ高い品質感

  • 「フローティンググリル」と呼称される新しいファミリーアイディンティティを与えられたフロントマスクが508を印象づけている。 「フローティンググリル」と呼称される新しいファミリーアイディンティティを与えられたフロントマスクが508を印象づけている。
    「フローティンググリル」と呼称される新しいファミリーアイディンティティを与えられたフロントマスクが508を印象づけている。
  • 全長4.8mの車体にふさわしくパッケージングの煮詰めが行われ、クラス最大級の室内空間の実現に成功している。レザーシートは上級グレード「グリフ」に標準装備。 全長4.8mの車体にふさわしくパッケージングの煮詰めが行われ、クラス最大級の室内空間の実現に成功している。レザーシートは上級グレード「グリフ」に標準装備。
    全長4.8mの車体にふさわしくパッケージングの煮詰めが行われ、クラス最大級の室内空間の実現に成功している。レザーシートは上級グレード「グリフ」に標準装備。
  • 「フローティンググリル」と呼称される新しいファミリーアイディンティティを与えられたフロントマスクが508を印象づけている。
  • 全長4.8mの車体にふさわしくパッケージングの煮詰めが行われ、クラス最大級の室内空間の実現に成功している。レザーシートは上級グレード「グリフ」に標準装備。

プジョー508の魅力としてスタイリングは重要だ。「フローティンググリル」と名づけられたフロントグリルは、プジョーの新しいファミリーアイディンティティの嚆矢となるもの。躍動感を感じさせながら、根底には落ち着きとかエレガンスの存在が感じられる。ボディスタイル全体は、プジョーの言葉を借りれば「ひとつの塊から削りだされたような」一体感を持っている。

セダンのデザインの特徴は、とりわけ傾斜角をなだらかにして、リアのトランクを短く見せる、いわゆるファストバックのような、スポーティさにある。トランクの存在感をやや薄めることで、リアに重量物をひきずっていない、軽快さが感じられる。

SWはより個性ゆたかなスタイリングで、セダンとはべつの魅力にあふれている。とくに乗員が乗る、いわゆるキャビンと、後方の荷室との一体化がみごと。入念にデザイナーが計算したルーフの傾斜角とともに、これまでにない、まさに「塊」のようなデザインが実現している。機能的でありながら、躍動感にあふれている。これまでのステーションワゴンの常識をみごとにくつがえした、美しいモデルだ。

室内空間は後席を含めて広々としている。作りこみの品質は上がっていて、合成樹脂もウッドパネルも、きれいな仕上がりだ。ものづくりの国フランスの伝統だろうか。美のなかにクオリティがある。セダン、SWともに設定された上級グレード「グリフ」では、シートは前席後席ともに美しい革張りとなっている。

フランスの歴代大統領も好んだブランド

(左上)プジョー302(発表1936年)は、戦前のヒット作。ヘッドランプをフロントグリル内に収める空力ボディ大胆な手法を採用。 (右上)プジョー604(1975年)は、大型ボディに余裕ある排気量のエンジンを収めた高級サルーン。 (左下)プジョー605(1989年)は、604の後継にあたる上級車種。デザインはエッジを強調した大胆なものへと変わっている。 (右下)プジョープジョー607(2000年)は、605に代わる最上級モデル。余裕あるサイズのボディは、605よりエレガントに路線を変更。
(左上)プジョー302(発表1936年)は、戦前のヒット作。ヘッドランプをフロントグリル内に収める空力ボディ大胆な手法を採用。
(右上)プジョー604(1975年)は、大型ボディに余裕ある排気量のエンジンを収めた高級サルーン。
(左下)プジョー605(1989年)は、604の後継にあたる上級車種。デザインはエッジを強調した大胆なものへと変わっている。
(右下)プジョープジョー607(2000年)は、605に代わる最上級モデル。余裕あるサイズのボディは、605よりエレガントに路線を変更。

世界最古の歴史を持つ自動車メーカー、プジョー。いまもプジョー家が企業経営や製品への目配りを欠かしていない。歴代の上級モデルのなかには、国家元首や閣僚、企業経営者に愛されたモデルが少なからずある。性能、品質、快適性、安全性、信頼性、どれをとっても、高いレベルを満たすクルマづくり。世界最古でありながら、世界最高品質のクルマづくりで定評を維持することが出来たといえる。

プジョーとフランスの大統領とは関係が浅くない。1974年から81年にかけてフランスの大統領を務めたバレリ・ジスカールデスタンは604を選んでいる。その前任であるジョルジュ・ポンピドー大統領までシトロエンが続いたが、ジスカールデスタン大統領で公用車はプジョーに代わったのだった。

ジスカールデスタンの後を襲ったフランソワ・ミッテラン大統領は、604の後継モデル、プジョー605を公用車に選んだ。そして、1995年から2007年まで、フランスの第5代大統領を務めたジャック・シラクは、605の後継、607に乗っていた。

プジョーは安全性や信頼性でVIPから愛されたばかりではない。モータースポーツ、いわゆるレース活動にも積極的で、世界ラリー選手権では数々の優秀な成績を残している。また、ルマン24時間レースでは2009年にディーゼルエンジン搭載マシンで総合優勝している。レースカーで得られたノウハウは、一見似ても似つかない量産車の技術にフィードバックされることがままある。フランスばかりか欧州でプジョー車が評価されるのは、レースで培った技術を活かしていることとも無縁ではないはず。

プジョーの長い歴史をたどると、レースをはじめ、さまざまな分野であらゆる活動を展開し、それが現在のクルマづくりに活かされていることがわかる。自動車づくりとは経験学、とは欧州の自動車人が折に触れて言うこと。つまり、経験の数が多く、それを活かす技術を備えているメーカーこそ、いいクルマづくりに最も近いところにいることになる。プジョー508は、それを実感させてくれるクルマだろう。日本車でもない、ドイツ車でもない、第三の選択こそ、幸福なクルマ選びへの近道かもしれない。

●PEUGEOT 508
4ドアセダン/ボディ:全長4,790×全幅1,855×全高1,455㎜ 
4ドアステーションワゴン/ボディ:全長4,815×全幅1,855×全高1,505㎜ 
エンジン:1.6L 直列4気筒DOHC+ターボチャージャー
最高出力:115[156ps]/6,000rpm 最大トルク:240(24.5kgm)/1,400-3,500
駆動方式:前輪駆動 トランスミッション:6速AT 
価格:508Allure 3,740,000円/508 Griffe 4,140,000円/508 SW Allure 3,940,000円/508 SW Griffe 4,370,000円
※Allure(アリュール)はエントリーグレード、Griffe(グリフ)は上級グレードです。

●PEUGEOT CALL TEL0120-840-240(営業時間 9:00-19:00)

※『Nile’s NILE』に掲載した記事をWEB用に編集し再掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。