女性は自分の伝統を作る

パテック フィリップのタイムピース「Twenty~4®」に、ラウンド型ケースを採用した自動巻きモデル「Twenty~4 オートマチック」が加わった。創業以来、女性用モデルにも力を注いできたパテック フィリップならではの先見性に満ちながら、タイムレスな価値を持ったこのモデルの魅力に迫る。

Photo Takehiro Hiramatsu(digni) Text Yasushi Matsuami

パテック フィリップのタイムピース「Twenty~4®」に、ラウンド型ケースを採用した自動巻きモデル「Twenty~4 オートマチック」が加わった。創業以来、女性用モデルにも力を注いできたパテック フィリップならではの先見性に満ちながら、タイムレスな価値を持ったこのモデルの魅力に迫る。

パテック フィリップ ローズゴールドモデル
ベゼルとラグに計208石(約1.01ct)、ブレスレットに248石(約0.81ct)のダイヤモンドが彩るローズゴールドモデル。シャンタン・シルク(つむぎ風の絹布)風の効果を生み出した、サテン仕上げのシルバー文字盤が魅了する。7300/1201 自動巻き、ケース径36mm、RGケース×RGブレスレット、6,674,400円。

女性たちの手元に品格を添える

品格ある端正なモデルからコンプリケーションに至るまで、パテック フィリップに対する評価は不動のものがある。女性用モデルに関しても、1839年の創業以来、大きな努力を傾けてきた。

1851年にビクトリア女王が購入した青七宝のタイムピースを始め、洗練された装飾を施した懐中時計やペンダント・ウォッチ、また希少な婦人用ミニット・リピーターやコンプリケーテッド・ウォッチ、ハイジュエリー・ウォッチなども手掛け、称賛を浴びてきた。2009年には、完全自社開発・製造の手巻きクロノグラフ・キャリバーCH29-535 PSを搭載した「レディス・ファースト・クロノグラフ」を、男性用に先駆けて発表したことも記憶に新しい。

現代女性ふさわしいパートナー

そんなパテック フィリップの女性用コレクションの中で、1999年のデビュー以来、重要な位置を占めてきたのが「Twenty~4」だ。若くアクティブな世代の女性の願望を先取りするべく、レクタングラーケースにクオーツムーブメントを搭載し、しなやかなブレスレットがセットされたこのタイムピースは、仕事、家庭、趣味と、多彩な顔を持つ女性たちを魅了し、文字通り「24時間」寄り添うパートナーとしてライフスタイルを華やかに彩り、バリエーションを広げてきた。

そのTwenty~4に、新たに「Twenty~4 オートマチック」が加わった。同コレクションとしては初となるラウンドケースを採用。そして、名前の通りこれも初となる機械式の自動巻きキャリバーを搭載。

近年、スタイルへの確固たる意識を持つ女性たちの間で機械式モデルへの期待が高まってきていることを捉えたものだ。このタイムピース用に選択された自動巻きキャリバー324SCは、耐磁性や耐温度変化などに優れたシリコンをベースとする独自素材シリンバー製のスピロマックスひげぜんまいを備え、高い信頼性と精度を誇る。

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ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。