相模湾・乱舞する朝獲れ魚たち
相模湾は、富山湾や駿河湾とともに「日本三大深湾」と呼ばれる。とくに小田原以西は、岸から少し離れると急に深くなる。水深は深い所で1000m以上! その海の表層を多様な魚の泳ぐ黒潮系、深層を栄養豊富な親潮系の二つの海流が流れる。
加えて箱根や丹沢の山からは二つの川が、森のミネラルとともに湾に注ぎ込む。海・山・川の恵みが混じり合うこの特殊な地形こそが、相模湾に豊漁をもたらすのだ。
おいしい魚を求めて、相模湾のおひざ元、小田原漁港と平塚漁港に行ってきた。
相模湾・乱舞する朝獲れ魚たち 目次
鎌倉モダンの源流を行く
海を吹き抜ける風、山に籠もる霊気、町に漂う蒼枯と今様……
豊かな自然に抱かれた鎌倉には、歴史の息づく多彩な顔がある。町に点在する「近代建築」も、鎌倉を代表する顔の一つ。
戦争や震災を経てなおモダンな姿を今に残す建物を求めて、通称・鎌倉洋館のビッグ3を巡る散歩に出かけた。