北、東、西と三方を山に囲まれた京都の北西部。鷹峯三山と呼ばれる鷹ヶ峰、鷲ヶ峰(わしがみね)、天ヶ峰のふもとには清らかな天神川が流れ、山あいならではの美しい自然風景が楽しめる。京都駅から車で30分程度の距離にもかかわらず、街中とは異なる静かで落ち着いた雰囲気だ。観光名所が多い京都のなかでは足を運ぶ人が少なく、知る人ぞ知るエリアと言える。
昨年秋、そんなエリアにヒルトンの最上位ブランド「LXRホテルズ&リゾーツ」によるラグジュアリーホテル「ROKU KYOTO, LXR Hotels& Resorts」が誕生した。同ブランドは、それぞれの土地の風土に根ざしたオリジナルのラグジュアリーホテルを目指しており、アジア太平洋地域では初、京都への進出は世界で9軒目となる。京都そして鷹峯三山のふもとという立地と歴史を最大限に生かし、上質なもてなしを提供している。
この一帯は、江戸時代初期に芸術家の本阿弥光悦が全国より有能な芸術家や職人を呼び寄せ、芸術村を築いた歴史を持つ。ここを原点として、画家の俵屋宗達と共に琳派(りんぱ) を発祥させたと言われている。また、戦後には着物の染織メーカー「しょうざん」が、感性を刺激するような豊かな自然環境に魅了され、花と緑が楽しめる広大な「しょうざんリゾート京都」を整備。同ホテルは、現代に受け継がれてきたそのしょうざんリゾート京都の一部に位置している。