札幌の奥座敷で 大人の “巣ごもり”リゾートを

Text Hina Tomizawa
五大都市圏の一つ・札幌市内にありながら、150年余の歴史を誇る温泉街にオープン
五大都市圏の一つ・札幌市内にありながら、150年余の歴史を誇る温泉街に昨年オープンしたばかり。

温泉地数・延泊利用者人員数のランキング日本一を獲得する北海道。中でも札幌市南西部に位置する定山渓は、150年余の歴史を誇る北海道随一の温泉地。バスなら札幌駅から1時間、新千歳空港からも1時間半弱と交通の便もよく、飛行機を使えば全国の主要都市から3時間あまりでたどり着ける、至福の温泉郷だ。

定山渓温泉の源は、地下2千メートルほどに横たわるマグマで加熱された無意根山系の地下水。マグマの高温高圧により豊富なミネラルが溶け込み、体の芯からポカポカと温めてくれることから、「熱の湯」とも呼ばれている。泉質はナトリウム塩化物泉で、無色透明。神経痛や筋肉痛などの症状を和らげる効果があるという。

そんな「札幌の奥座敷」定山渓に2019年9月、初の外資系ラグジュアリーホテル「シャレーアイビー定山渓」がオープンした。日本的なおもてなしの心と、西洋スタイルの快適なステイ体験を融合させた、新しいスタイルの温泉リゾートだ。

大窓から北海道の四季が満喫できる雪見台で過ごすひとときは格別。
大窓から北海道の四季が満喫できる雪見台で過ごすひとときは格別。

26ある客室は67~137平米のスイートルームのみ、そして全室に広々としたプライベート展望風呂が備えられており、秋には豊平川と紅葉の絶景を、冬には一面の雪景色を堪能しながら温泉を独り占めできる。もちろん、大浴場では内風呂と露天風呂が楽しめ、サウナも併設されているので、誰もいない空間でゆったりとお湯を味わいたい方も、広々とした湯船につかり心身をリフレッシュしたい方も、自分のスタイルで温泉を満喫できるのが魅力だ。

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。