日本文化を感じる船旅
郵船クルーズ

海という非日常空間で、日本文化の美と心を体感できるクルーズ船がある。「飛鳥Ⅲ」は、日本全国の各地域とのつながりを大切にし、その文化の魅力を発信しながら、上質な船旅を提供してくれる。

Text Mizuki Ono

海という非日常空間で、日本文化の美と心を体感できるクルーズ船がある。「飛鳥Ⅲ」は、日本全国の各地域とのつながりを大切にし、その文化の魅力を発信しながら、上質な船旅を提供してくれる。

1991年から運航を続ける飛鳥クルーズ3隻目の船。今年7月に就航した飛鳥Ⅲは、これまで培ってきたおもてなしの精神はそのままに、より多彩な選択肢をそろえ、幅広いスタイルに応じる上質なサービスを提供する。

秋は、旅について考えるにはちょうど良い季節だ。どこか遠くで、美しいものに触れながら心を休めたい—そんなとき、海の上という選択肢があるのを思い出してほしい。きらめく波間をすべる白銀の船体。穏やかな海風に包まれる洋上の旅は、陸とは違う特別な体験だ。この夏就航したばかりの飛鳥Ⅲ。日本のクルーズ文化を牽引してきた飛鳥クルーズの最新客船は、優雅な秋の旅をかなえるのにうってつけなのだ。

「ミッドシップスイート」タイプの客室。リビングエリアとベッドルームが仕切られた設計は、2人旅の醍醐味(だいごみ)である親密な時間と、個々のプライバシーを両立させる。

飛鳥Ⅲの船内は、クルーズという非日常の空間に日本文化の美意識を織りこんでいる。注目すべきは客室だ。3つのクラス・9つのタイプの部屋が用意されている中、最も客室数の多い「ミッドシップスイート」ではユニークな試みが展開されている。その名も「ASUKA Ⅲ meets 47都道府県」—全54室のうち、47室に都道府県をテーマとして割り当て、その土地の文化や名産品をメインに据えたおもてなしを提供するプロジェクトだ。たとえば岩手県をテーマにした部屋では、盛岡や奥州で生産され、国の伝統工芸品にも指定されている「南部鉄器」や、平安時代末期に平泉で生まれた「秀衡塗の盛皿」をコンソールテーブルにディスプレー。さらに、岩手産の素材を使用したウェルカムスイーツやドリンクが用意されるなど、各地の郷土文化を楽しめるのだ。もちろん、客室そのものの居住性も申し分ない。飛鳥Ⅲの客室には全室プライベートバルコニーが備わっており、刻々と変化する海や空の景色を独り占めすることができる。さらに、ゆったりと湯につかれるバスタブや、キッチンシンク付きのミニバーなど、妥協のないこだわりが随所に表れ、居心地の良さを演出している。

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    「アルバトロスプール」。海に囲まれ、はるかかなたまで広がる海と空を眺めながら泳ぐことができる。まさに洋上のリゾートと呼ぶにふさわしい。
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    シグネチャーレストランとしてフランス料理を提供する「ノブレス」。日本画家・平松礼二氏の作品が随所に飾られた、華やかで上品な空間だ。
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    メインアトリウム「アスカプラザ」。3層吹き抜けの開放的な空間、ガラスの階段奥に鎮座するのは室瀬和美氏による漆芸作品『耀よう光こう耀よう瑛えい』だ。
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日本の伝統工芸を楽しめるのは客室だけではない。メインアトリウム「アスカプラザ」。落ち着いた雰囲気の空間、その中心に鎮座するのは、蒔絵師として重要無形文化財保持者(人間国宝)・室瀬和美氏による漆芸作品『耀光耀瑛』だ。高さ約9メートル、蒔絵としては類を見ない大きさの本作品には、“未来へ輝き進む”という願いがこめられているという。そのきらめきを、この目で見てみたいものだ。

食事もアートと共に。飛鳥Ⅲには、6つの個性豊かなダイニングがある。モダンと伝統を融合させたフランス料理を提供するシグネチャーレストラン「ノブレス」や、日本で生まれた西洋料理と和食が楽しめる、初代から3代続く伝統の名がつけられた「フォーシーズン・ダイニングルーム」など……日本各地の厳選食材を用いた数々の美食のそばにも、各レストランの入り口から内部まで、日本を代表する作家によるアート・工芸作品が。日本の芸術に囲まれて、唯一無二の食体験が実現される。

日本文化の美と心を余すところなく感じられる飛鳥Ⅲの旅は、間違いなく忘れられないものになるだろう。

●郵船クルーズ
TEL 0570-666-154

ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「Nileport」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。