エトワール凱旋門を望むホテルで
ロマンチックなパリの逸話に浸る

パリ・シャンゼリゼ通りのすぐ近くにある「ホテル ナポレオン・パリ」。1928年の開業以来、洗練された優雅な雰囲気を漂わせ、多くの人を魅了してきた。あたたかなホスピタリティーと心地よい客室は長期滞在にも最適だ。

Photo   Text Koko Shinoda

パリ・シャンゼリゼ通りのすぐ近くにある「ホテル ナポレオン・パリ」。1928年の開業以来、洗練された優雅な雰囲気を漂わせ、多くの人を魅了してきた。あたたかなホスピタリティーと心地よい客室は長期滞在にも最適だ。

最上階のスイートから凱旋門を望む。

オリンピックの開催を控え、浮足立つ花の都、パリ。オリンピック聖火が留まるエトワール凱旋門は、ひと際にぎわいが予想される。ナポレオンの戦勝記念として1836年に建てられた凱旋門は、そこから星が輝くように12本の道路が放射状に延びていることから、エトワール(星)の冠がついた。

その道の一つがシャンゼリゼだがその一本隣、凱旋門にも近い瀟洒な通りに1928年に開業したのがこのホテルだ。もともとはトルストイ一族の館であったものを、ロシア人の豪商クリアグイン氏がフランス人の愛妻への結婚プレゼントとして購入し、社交サロンを有するプライベートホテルとして開業した。

ホテルは凱旋門ゆかりの「ナポレオン・パリ」と命名され、フィッツジェラルド、ヘミングウェイ、スタイベック、ダリ、ピカソなどが集まるパリの文化人クラブのようであったという。ジャン・ギャバンの映画の舞台ともなったが、そのアールデコ調の内装と帝政時代の調度品は往年の雰囲気のままだ。

現在もホテルのロビーに飾られた美貌のクリアグイン夫人の肖像画が、世界各地からの旅行者を迎えてくれる。そして、支配人を務めるのは創業者の血を引くクリアグイン氏だ。パリでも数少ない、一族所有の独立系ホテルとなっている。また、多くの従業員が何十年も務めたベテランだ。

その温かい対応、ゆったりとした心地よさは、ホテルというよりも家へ招かれたかのよう。長期滞在も多いのは、ホテル客室94室のうちスイートが6割を占めているためだろうか。それぞれの客室は異なるインテリアで、最上階となる7階のテラス付きスイートからは、凱旋門とエッフェル塔が望める。

7階のコンパクトなジムは、スポーツ好きの支配人一族の友人か、もしくはホテルに滞在したスポーツ選手の写真ギャラリーともなっている。その隣には事前予約でマッサージを施してくれるかわいらしい小部屋が設けられていた。徒歩圏に満載のパリ名所歩きを計画した日にはお勧めだ。

ロビーラウンジに続くレストランは、品数とボリュームを誇る朝食ブッフェ、週末のブランチが大人気だ。焼きたてのパンはもちろん、フレンチタッチをきかせた料理が所狭しと並ぶ。〆は小ぶりだが風味豊かな季節のフルーツ・タルトを。

また、近年改装されたバー「1807」(ナポレオンの戦勝記念年)は、往年の風情を残した瀟洒なデザインで、通りに広がるカフェに続く。通りの風景(向いにはカフェ・ド・パリ)を眺めながら、朝のフレンチコーヒー、手軽なランチ、おやつを兼ねたティータイム、夜はお酒と終日楽しめる。パリの一日を満喫した日には、本場のワイン、シャンパンはもちろん、名物のカクテル「シャンデリゼ」をいただきたい。

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    ロビーラウンジの帝政風インテリア。
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    あたたかみのある落ち着いた雰囲気の客室。
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    アールデコ調のバーは、テラスカフェに続く。
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    ホテルのたたずまいは、夜になると一段とロマンチックに。
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ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。