犬は多くがふわふわの毛に覆われている。見た目がかわいらしい上に、頬ずりすると気持ちいい。それだけに〝体毛の土壌〟である肌にまで目が届きにくい。「あれ、何か毛が汗ばんでるな。ちょっと臭うな」「耳の後ろをかいてばかりいるけど、かゆいのかな」「フケと抜け毛がひどいな」などと気づいた時にはもう症状がかなり進んでいることが多いのだ。
しかも肌トラブルは軽視されがち。「見えないところだし、体は元気だし、ちょっと放っておいても大丈夫だろう」くらいに捉えられるケースがほとんどである。厳しい言い方をするが、「認識不足」の一言。愛犬家なら、犬の皮膚トラブルにもっと敏感であるべきだ。認識すべきことの第一は、犬に多い病気トップ10のうち、半分が皮膚に関するトラブルであることだ。その多くは完治が難しく、何度も通院する必要が生じる。診療費も安くはないし、何より犬がかわいそう。だからこそ日頃の予防が大切なのである。
第二は、犬の皮膚はそもそもデリケートであることだ。皮膚はヒトの3分の1と、非常に薄い。加えて冷暖房による乾燥やカビ・ダニ・ハウスダストなど、外的要因に弱い。
第三は、全身が臭いを発する成分を多く含む汗腺で覆われていることだ。こまめに洗い流してあげなければ、臭いや皮脂汚れが蓄積することは言うまでもない。
ではどうすれば皮膚トラブルを予防できるのか。ズバリ「入浴」である。それも2週に1度程度の〝家風呂〟。ただしシャンプーは肌に良い成分も取ってしまうし、2週に一度は大変である。本誌おすすめのベストチョイスは、その名も「hada fine」。エステティックサロンやマッサージ店などの経営を手がけるシーエイジングが開発・提供する商品だ。