黄金比をベースに進化するアイコン

1931年にデビューしたアイコン「レベルソ」のデザインを定義づける「黄金比」を2023年のテーマに掲げたジャガー・ルクルト。「レベルソ」の初期モデルへのオマージュである「レベルソ・トリビュート・コレクション」から登場した複雑さと美しさを融合させた新作、そしてインパクトのあるアンバサダー起用にも注目が集まっている。

Photo Takehiro Hiramatsu(digni)  Text Yasushi Matsuami

1931年にデビューしたアイコン「レベルソ」のデザインを定義づける「黄金比」を2023年のテーマに掲げたジャガー・ルクルト。「レベルソ」の初期モデルへのオマージュである「レベルソ・トリビュート・コレクション」から登場した複雑さと美しさを融合させた新作、そしてインパクトのあるアンバサダー起用にも注目が集まっている。

ジャガー・ルクルト レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨン
100年前の手動旋盤を用い、メティエ・ラール®工房の熟練技術者によってゴールドのブリッジに施された繊細なクルー・ド・パリ ギョーシェも裏ダイヤルから観賞できる。
「レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨン」
手巻き、ケースサイズ45.5×27.4mm、PGケース×アリゲーターストラップ、3気圧防水、価格 要問い合わせ。

もう一つが「レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨン」である。初となるトゥールビヨン搭載「レベルソ」を93年に発表してから30周年に当たる今年、厚さわずか3.9mmという超薄型手巻キャリバー847を新たに開発。通常のトゥールビヨンの場合、テンプは上側のブリッジに固定されるが、このブリッジを排し、華麗なフライングトゥールビヨンの動きをつぶさに観賞できる。この実現のために、独自のS字型ヒゲゼンマイや、外側のトゥールビヨンケージをボールベアリングシステムで駆動させるなどの新技術を投入。「ウォッチメーカーの中のウォッチメーカー」をブランドマニフェストに掲げるジャガー・ルクルトの面目躍如たるところだ。このトゥールビヨンを6時位置に配し、シンプルなエレガンスを極めた表ダイヤルを反転させると、メカニズムを部分的にあらわにした裏ダイヤルが姿を現す。6時位置にはトゥールビヨン、第2時間帯を示すダイヤルの2時位置には昼夜表示も加えた。

このタイムピースは、今春アンバサダーに就任したレニー・クラヴィッツが登場するビジュアルで着用されていることも話題だ。ロック界のレジェンドにして、俳優やプロデュースなどでもマルチな才能を発揮する彼の起用は、黄金比によって定義されるタイムレスかつクラシックな美にとどまらず、アグレッシブに進化を続けるメゾンのスタンスを表明するものである。

●ジャガー・ルクルト
TEL 0120-79-1833

The Golden Ratio

―黄金比―

2023年、ジャガー・ルクルトはφ(ファイ)の文字で表され、人間が本能的に美しいと感じると考えられている「黄金比」と言われる神秘的な数字にオマージュを捧げます。アールデコの全盛期であった1931年に誕生した「レベルソ」のオリジナルデザインは、幾何学模様、直線的なフォルム、すっきりとしたラインが強調され、黄金比で成り立っています。伊勢丹新宿店 本館1階のザ・ステージでは、ウォッチズ&ワンダーズ2023にて発表された新作の「レベルソ・トリビュート・クロノグラフ」や「レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨン」などを始めとした最新のコレクションが一堂に会する「The Golden Ratio―黄金比―」展を開催します。また、会期中にはメゾン専任のウォッチメーカーによる時計の分解・組立を披露する実演も実施予定です。

 

期間 7月5日(水)〜11日(火)
場所 伊勢丹新宿本店 本館1階 ザ・ステージ

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ラグジュアリーとは何か?

ラグジュアリーとは何か?

それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。