尽きることのない「ノーチラス」の魅力
1976年のデビューから45年を経ても「ノーチラス」の人気は衰えを知らぬどころか、さらなる熱狂を呼んでいる。ウォッチズ&ワンダーズでは2021年が現行スチールモデル「5711/1A-010」の生産最終年になるとのアナウンスに衝撃が走ったが、オリーブグリーン・ソレイユ文字盤の「5711/1A-014」の発表は、それを凌駕するインパクトがあった。
水平エンボス模様に、放射状に光が広がるソレイユ仕上げを施した文字盤は、「ノーチラス」を特徴づけるものだが、オリーブグリーンが採用されたのは初めてのこと。ケースに反射した光と調和するエレガントな色調は、発表と同時に多くの愛好家を魅了してしまった。
また、コンプリケーテッド・ウォッチの一角を占める「ノーチラス・トラベルタイム・クロノグラフ」のニューバージョンも発表された。二つの時針によるデュアル・タイムゾーン表示、フライバック・クロノグラフ、12時位置のポインターデイト、ローカルタイムとホームタイムの昼夜表示などの複雑機構はそのままに、ローズゴールド製ケース&ブレスレット仕様となり、ブルー・ソレイユ文字盤を備た。スポーティーなラグジュアリー感が、一層際立つ仕上がりだ。
このほか「ノーチラス」としては、オリーブグリーン・ソレイユ文字盤のスチール仕様にバゲットカット・ダイヤモンドをセットしたバージョンや、婦人用ハイジュエリーモデルも発表された。「ノーチラス」の魅力は、尽きることがないかのようである。