“ゴルフの聖地”、セント・アンドリュース・リンクス。スコットランドにある、このゴルフ発祥コースとのパートナーシップから生まれたハイエンドな腕時計、と聞けばゴルフファンなら興味を抱くに違いない。
その名も「セント・アンドリュース・リンクス」というモデルは、2002年に設立され2007年にバーゼルデビューを果たした新進気鋭のウオッチブランド、ヤーマン&ストゥービが誕生させたものだ。このブランドは“ゴルフに特化したウオッチ”というユニークなコンセプトを掲げている。最大の特徴は、特許を取得したゴルフ用カウンター。12時位置のインダイヤルでホールごとのスコア表示、文字盤外周にはセンター針による累積スコアカウンター、6時位置に何ホール目かを示すホールカウンターを搭載している。プッシュボタンで、容易に操作できるのもうれしい。
また高い耐衝撃性を備えており、時計を着用したままゴルフをプレーすることも可能。エチレン・プロピレン・ゴムという特殊な衝撃吸収素材でムーブメントを挟み込むような構造により、これが実現された。100mの防水性も確保されており、雨天のコースでも安心して使うことができる。
このゴルフに特化した機能性は、名プレーヤーだった故セベ・バレステロスにも評価され、彼とのコラボモデルも登場している。そして、セント・アンドリュース・リンクス・トラストのメンバーからも支持され、パートナーシップの締結が実現。“St Andrews Links”の文字が6時位置とケースバックに入ったコラボモデルの誕生につながった。このモデルの売り上げの一部は、セント・アンドリュース・オールド・コースの維持費に当てられる。つまり、この時計を持つことが、ゴルフの聖地に関わることにもなるのである。
ゴルフと腕時計……豊かなライフスタイルにとって欠かせない要素でありながら、あまり交わることがなかった両者の融合を歓迎したい。
●モントレ ソルマーレ
TEL 03-3833-4211
※『Nile’s NILE』2014年7月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています