
トランプ米大統領は、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課すことを決定。これにより、北米の自動車産業は大きな影響を受け、自動車価格の上昇が予想される。約2,250億ドル規模の貿易が混乱する可能性がある。
関税の理由として、トランプ氏は不法移民や薬物の流入対策、対米貿易黒字の是正を挙げた。関税は4日に発効予定で、対応策を検討する時間は限られている。
専門家によると、自動車業界は短期間で操業停止に追い込まれる恐れがあり、新車価格が約3,000ドル上昇する可能性がある。また、カナダ・オンタリオ州では50万人以上の雇用が失われる懸念が指摘されている。
メキシコの自動車メーカーは事前に部品を輸入し影響を抑えるものの、長期的な影響は不透明。業界関係者は、米国内だけで自動車部品を調達するのは難しく、新たな生産体制を整えるには数年かかると警告する。GMは生産拠点の移転に慎重な姿勢を示している。