「京都、大阪からの選考がないのは、人口が多い地域だけに残念だが、致し方ない」と語った宝委員長。「98年ぶりに大阪から出場校がなく、大阪の人はショックを受けているかもしれない。しかし、それが選考であり、センバツというもの」と説明した。
近畿5校目、6校目の比較検討では、近畿大会8強で大阪3位の大院大高、滋賀1位の滋賀学園、同2位の滋賀短大付、京都1位の立命館宇治が候補に挙がった。その上で、明確な基準として示されたのが「どこの県も2、3位校がセンバツに出るには、地区1位を破らなければならない」という点だった。6校目の滋賀短大付は、大阪1位の履正社を初戦で破ったことが評価された。
「今回の大阪1位・履正社、2位・大阪桐蔭は実力のあるチーム。そうしたチームを破って勝ち切ったことが評価される」と同委員長は説明した。
過去には大阪枠が存在すると言われたり、東海地区準優勝でも選ばれず物議を醸した不可解選考もあったが、実績で正しく評価された形だ。