「さくらまつり」や「ねぷたまつり」で有名な青森県弘前市は、高品質のりんごが生産される日本一のりんご産地です。
しかし、日本一のりんごの産地であり続けるためには取り組むべき課題も抱えています。
高齢化
平成17年に59.8歳だった生産者の平均年齢は2020年には63.8歳になり、高齢化とあわせて後継者不足が進んでおり、弘前市のりんご産業が縮小してしまう恐れがあります。
りんごDX、後継者育成
りんごの選定作業は葉のない冬に行いますが、高度な技術を要すると共に将来の収穫につながる重要な作業です。作業は熟練の目利きが必要で、勉強する機会が少ないことが課題です。
剪定技術をVR空間内で学べるりんご剪定学習支援システムを構築し、今は地域での実装を目指して取り組んでいます。
デジタル技術を活用し、少ない人数でも高品質なりんごを生産できる体制を構築します。
地球に優しいりんご産業へ
りんご園から出る剪定枝は、青森県内で毎年 15 万トンにのぼるといわれ、ほとんどは園内で焼却されているようです。
剪定枝バイオ炭を使用し、CO2を土壌に閉じ込め、土壌改良にも役立てる活動を行っています。
また、剪定枝の炭化により大気中への二酸化炭素の放出量を減らすことができる「無煙炭化器」の利用促進も行われています。
このモデル事業により、持続的な後継者の育成、コスト削減による収益アップ、ブランド認知されて意欲的な担い手が増えることなどが期待されています。
●出展:出展:弘前市「SDGs未来都市」情報
https://www.city.hirosaki.aomori.jp/jouhou/2023-0602-0930-433.html
●農林水産省 We Try!VRを使ったりんごの剪定学習支援システム
https://www.youtube.com/watch?v=_a-Xd54tJ1k