Last Resort
木々や茂みのある草原が広がるなかにあって、サンシティはピーランスバーグ国立公園とは対照的にラスベガスとディズニーランドを融合させたようなリゾートである。
スイートを含め335室の客室を擁する「パレスオブザロストシティ」は、客室はもちろんエントランスの噴水やレセプションロビーの装飾など、全てに「アフリカの自然」が投影されている。会議室に囲まれたエレファントアトリウムと呼ばれる中庭には「シャーウ」という実在した巨大な象の彫刻があり、「バレーオブウエーブ」は広さ6500m²の波のプール。1分半間隔で巨大な波がヤシの木に囲まれた白い砂浜に打ち寄せ、サーフィンも可能だ。
フランク・シナトラがスーパーボウルと呼ばれるイベント会場で1981年にオープニングを飾ったのが、レストラン、映画館、カジノ、会議場などの複合施設となる「エンターテインメントセンター」で、IBMは600人で22日間のイベントを催行したという。エンターテインメントセンターの入り口や通路の両側にも巨大な動物たちの彫刻が並ぶ。
エンターテインメントセンターとリンクし、スーペリアスイート、プレジデンシャルスイート、ラグジュアリースイートなどを含む482室の大型ホテル&スイートが「カスケーズ」で、ピラミッドのような三角形にそびえる建物がひときわ目を引き、エレベータからの展望も素晴らしい。リゾートの入場ゲートからモノレールのスカイトレインで直接結ばれた中核的な施設となっている。
サンシティの原点で、「カスケーズ」とともに中核となる「サンシティホテル」はチャペルも併設。客室340室はプールまたは湖に面し、「カスケーズ」と並んでハネムーナーに人気のホテルとなっている。
湖に隣接しキッチンを備えたコテージタイプの「カバナス」は家族で過ごす休暇に向いている。茅葺屋根の「ブッシュバンガロー」は少し離れて立ち、バリアフリーを含め4タイプで14棟。アフリカの村の雰囲気があり野生動物が身近で、価格も手頃な宿泊施設となっている。