すべてをかなえるフルオーダー

広々としたLDKでひときわ目を引くのは、ステンレス一枚板でできた天板とブラックステンレス。スタイリッシュなデザインが際立つが、使い手の思いをかなえた仕掛けがたっぷり詰め込まれている。タニコーの家庭用フルオーダーキッチン「MEISDEL(マイスデル)」は、ステンレスの美しさ、機能性が存分に生かされたキッチンだ。

Photo Satoru Seki  Text Mayumi Sakamoto

広々としたLDKでひときわ目を引くのは、ステンレス一枚板でできた天板とブラックステンレス。スタイリッシュなデザインが際立つが、使い手の思いをかなえた仕掛けがたっぷり詰め込まれている。タニコーの家庭用フルオーダーキッチン「MEISDEL(マイスデル)」は、ステンレスの美しさ、機能性が存分に生かされたキッチンだ。

オーダーキッチンMEISDEL(マイスデル)
ステンレス一枚板の天板を載せたアイランドキッチン。面材のブラックステンレスとも美しく調和する。

生涯で3軒目となる家を建てると決めた時、最初に着手したのはキッチンを決めることだったというU夫妻。ただ、希望のキッチンがなかなか見つからなかったという。ステンレス一枚板で幅3400ミリの天板があるアイランドキッチンを希望していたが、それをかなえてくれたキッチンメーカーは、タニコーだけだった。

「不動産業を営んでいるので、飲食店にタニコーさんのキッチンが入っているのは知っていました。インテリア雑誌でマイスデルの広告を見つけたら、業務用のイメージとは全く異なるキッチンが載っていたのです」と奥様はいう。そこから、タニコーのショールームを訪れ、ブラックステンレスをご主人が気に入り、即決。公式サイトから申し込みをして、直接やり取りをしたという。

業務用厨房機器のリーディングカンパニーであるタニコーは、1946年の創業以来、独自のステンレス技術で優れた製品を生み出してきた。その経験と実績から家庭用キッチンシリーズも展開。フルオーダーキッチンブランド「MEISDEL(マイスデル)」の登場により、さらなる高みを目指している。

「幅3400ミリの天板とブラックステンレスを面材にしたキッチンを入れることだけが決まっていて、しかも、重量木骨でひとつながりのLDKが欲しいという要望もあり、施工してくれる会社を探すのはなかなか大変でした。地元の工務店に、タニコーのキッチンを入れるプランをお願いできたのはラッキーだったと思います。キッチンの美しさが映える、壁の色や天井の高さも実現することができました」

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ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
サステナブル、SDGs、ESG……これらのタームが、生活の中に自然と溶け込みつつあります。持続可能な社会への意識を高めることが、個人にも、社会全体にも求められ、既に多くのブランドや企業が、こうしたスタンスを取り始めています。「NILE PORT」では、先進的な意識を持ったブランドや読者と価値観をシェアしながら、今という時代におけるラグジュアリーを捉え直し、再提示したいと考えています。