冬が長く寒さの厳しい北欧では家の中で過ごす時間が長いため、誰もが当然のように住まいを自分らしく心地良い空間にすることに注力する。今から半世紀近く前の1984年、そんな北欧の住まいの在り方に感銘を受け、その住思想を日本に持ち込んだメーカーが、スウェーデンハウスだ。創業当初から目指すのは、人と地球に優しい家づくり。北欧に学んだ住まいのかたちを日本の気候風土に合わせ、長く快適に暮らせる家を提案し続けている。
そのために、まず重要となるのは気密・断熱性能だ。夏も冬も最小限の冷暖房で過ごすには熱の出入口となる窓(開口部)の性能が重要だが、スウェーデンハウスではトップクラスの気密・断熱性能を誇る木製サッシ3層ガラス窓を標準で採用。さらに独自の開閉方式で窓が約180度回転するので、室内から窓の外側を拭くことができる。また、家全体を分厚い断熱材で包んでいるため、窓辺も足元が冷えることがなく、どこにいても快適な温熱環境を生み出している。同時に遮音性も高く、近隣の音を互いに気にせず過ごせるのもうれしいポイントだ。
壁パネルの構造材には、スウェーデンの持続可能な森で育まれた、樹齢80年前後の木材を使用。厳しい気候の下でじっくりと育った木材は密度が高く堅いため長寿命。加えて外壁内に設けた通気層で建物を乾燥状態に保つことにより、高温多湿な日本の気候でも優れた耐久性を誇る。良いものを長く使うという北欧の文化を踏襲し、世代を超えて大切に受け継ぐことができる住まいをかなえているのだ。今でこそ世界的にサステナブルな暮らしがうたわれるようになったが、これらを創業当時から実現している。快適に過ごせると同時に地球環境への負荷を軽減するスウェーデンハウスは、まさに人にも地球にも優しい住まいと言える。
プランは立地や要望に応じたオーダーメイド。理想の住まいのイメージを膨らませられるよう、家族構成やライフスタイルなどを想定した多様なコンセプトモデルを用意している。中でも都市の邸宅をコンセプトとした「レイディアンス」は、最大高さ5.2mもの大開口を取り入れ、吹き抜けのある大空間を提案。優しい光が差し込む開放的な住まいを実現した。これだけの大開口で外気温に左右されることなく快適に暮らせるのも、スウェーデンハウスならではである。
日常のベースとなる家が快適で安心できる場所であってこそ、「暮らしをもっと自由に楽しいものにしたい」という気持ちが生まれるのではないだろうか。インテリアを整えたり、ゲストを招いたり、そのときにふさわしいテーブルセッティングを考えてみたり。もしかしたら新たな趣味が見つかるかもしれない。本当に心地良い住まいは、人生をこれまで以上に豊かなものにしてくれるはずだ。
●スウェーデンハウス
TEL 0120-755-850
※『Nile’sNILE』2025年11月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

