B bar Manager
1976年生まれ。横浜にてバーテンダーのキャリアをスタートする。都内レストランでソムリエとして従事した後、 2004年から「B bar Roppongi」のチーフバーテンダーを務める。得意なカクテルは、マティーニやフルーツ本来の香りを生かしたカクテル。
桐谷万奈人 きりや・まなと
ブランド事業本部 ブランドデザイン課 デザイナー
大学院卒業後、国内設計事務所にてキャリアを積み、国内外の飲食施設、オフィス設計などに携わる。GARDE入社後は、ブランド事業部にて海外ラグジュアリーブランドを中心にローカルアーキテクト・デザイナーとして多数のプロジェクトに参画している。
東京、丸の内。洗練された大人たちが集まるオフィス街に、静かにたたずむバーがある。新東京ビルの地下、「B bar Marunouchi」。2004年に丸の内仲通りにオープンしてから約20年の時を経て、拠点を新たにし、今年5月にリニューアルを果たした。
「この店は、バカラの世界を体感できるバーなんです」。そう教えてくれたのは、B barのバーテンダー兼ソムリエの福田英徳氏。店内に一歩足を踏み入れると、まず出迎えてくれるのは、バカラの伝統的な燭台「ツァリーヌ」。その先にあるのは、壁一面にバカラグラスを並べた通称「バカラの壁」である。
「バカラのシャンデリアには必ず一つだけ赤いパーツが含まれていて、『バカラの壁』はその特徴をイメージしたものなんです。このことをお伝えすると、自然と近くのシャンデリアを見て、赤いパーツをお探しになるお客様が多いですね」
その言葉に、福田の隣に座る桐谷万奈人氏がうなずく。今回のリニューアルに伴い内装設計を手掛けたGARDEのデザイナーだ。「今回のプロジェクトにあたり、バカラさんのショップも含めて、数多くのラグジュアリーブランドを手掛けている弊社をご選定いただきました」。デザインコンセプトとして「全席から必ずバカラのライティングが見えるように設計しました。バカラの世界を体験できるのがB barの魅力。ですから、その核となる〝体験〞の部分を補強するような空間を作りたかった。
『バカラの壁』の配置や、全席から照明が見える設計は、ゲストとスタッフの交流や会話を促すためのデザインなのです」と話す。

