
ルノー アルカナ エスプリ アルピーヌ E-TECHフルハイブリッド
ボディー:全長4570×全幅1820×全高1580㎜
エンジン:1.6ℓ直4 DOHC 16バルブ
最高出力:94PS(69kW)/5600rpm
最大トルク:148N・m(15.1kgm)/3600rpm
E-モーター:交流同期電動機
E-モーター最高出力:49PS(36kW)/1677-6000rpm
サブモーター:交流同期電動機
サブモーター:20PS(15kW)/2865-10000rpm
駆動方式:FF
トランスミッション:4速AT
SUVやスポーツカーなど、クルマにはいくつかのスタイルがある。こうしたカテゴリー分けとは別に、「人間を主役にしてくれるクルマ」と、「自分が主役になろうとするクルマ」に分類できる。ここに紹介するルノー アルカナは、間違いなく前者。派手な演出で「俺が、俺が」と自己主張するのではなく、ユーザーに寄り添い、毎日を楽しくしてくれる相棒のようなクルマだ。
アルカナのキャラクターは、デザインからも伝わってくる。まず、背の高いSUVスタイルにすることで、居住空間や荷室に余裕が生まれている。一方で、美しく弧を描く屋根のラインなど、スタイリッシュな造形にすることで、SUVにありがちな威圧感を排除した。結果として、SUVの機能や使い勝手のよさを確保しながら、乗る人のセンスを表現する上品なたたずまいになっている。
インテリアも同様に、使う人の身になってデザインされている。ルノーは伝統的にシートの設計に定評があるけれど、アルカナもその例に漏れない。見た目はごく普通の形状だが、背中から腰にかけてふんわりと包み込むようにホールドすることで、長時間のドライブでも疲労を抑えてくれる。目には見えないけれど、本当に大事な部分に手間暇を掛けているのだ。
また、2024年に施された改良によって、カーナビゲーションなどを表示するディスプレーが大型化され、使いやすくなった。これは大きな進歩だろう。