アートピースとしてのキッチン

新しい家を造るなら、キッチンにもこだわりたい。
空間に調和する特別なものがいい─。
家庭用フルオーダーキッチンブランド、MEISDEL(マイスデル)なら、確かな技術とノウハウで、細かな希望もかなえてくれる。

Photo Satoru Seki  Text Mizuki Ono

新しい家を造るなら、キッチンにもこだわりたい。
空間に調和する特別なものがいい─。
家庭用フルオーダーキッチンブランド、MEISDEL(マイスデル)なら、確かな技術とノウハウで、細かな希望もかなえてくれる。

アートピースとしてのキッチン、マイスデル
幅400㎝、奥行き120㎝、高さ90㎝の大きなキッチン。床面も水みがきの天然石で、足からも素材を楽しむことができる。

玄関を入ると目に入るのは、ナチュラルな白い壁と大きな窓が特徴的な空間。広々とした空間は開放的で、柔らかな光に満ちている。

「オーナーはとてもアートが好きな方で、新しい部屋には作品をたくさん飾りたいとのことでした。それなら、この空間自体をアートギャラリーのようにしたい。そんな発想で設計を進めました」

教えてくれたのは設計事務所・ワークショップミロの荻野佳宏氏だ。日本にも支社を持つ台湾の不動産事業家であるK氏が日本の拠点のひとつとして購入したこの部屋のフルリノベーションを荻野氏は任され、美しく造り変えた。

「当初、キッチンは小さくてもよいという話だったのですが、僕はキッチンこそこだわるべきだと思って大きな石のアイランドキッチンの提案をしたんです。というのも、ひとつのオブジェのような大きな石の塊─そこで調理ができたら、アーティスティックで面白い空間になりそうでしょう? オーナーもその提案を喜んでくれたのですが、タイルなどではない、本物の天然石でキッチンを造れるメーカーは少ないですから。完成したのは、完全フルオーダーで、マニアックな要望も実現してくれるMEISDEL(マイスデル)のおかげです」

使用した石種は、ライアングレー。透明感あふれる白灰色の中に、複雑な表情を持つ天然石だ。「部屋に飾るアート作品が引き立つよう、無彩色で、それでいて作品に負けない力強いパターンのある石を探しました」と荻野氏。同じくライアングレーの床からまるで立ち上がったようなキッチンは、本みがきの天板で照明の光を受け止めて上品に輝きながらも、水みがきのサイドパネルが落ち着いた気品を保ち、確かに“ひとつのオブジェ”として、彫刻的な迫力を醸し出している。

ここまで石をふんだんに使ったキッチンは珍しいが、そんなキッチンの風格をよりいっそう引き立たせているのは背面の壁面収納の存在だろう。壁面から連続してスタッコー仕上げで塗られた扉。そこに取り付けられた古美色の真し ん鍮ちゅう取っ手を引けば、ビルトインされたワインセラーや冷蔵庫などの家電がのぞく。

「とにかくすべてのものを収納して扉の奥に隠せるようにしたい、というのがきれい好きなオーナーのご希望でした。そのため、キッチンの引き出しも含め、収納は大容量です。壁面収納の内側にはブラックステンレスを使用し、扉を閉めれば見えないところにもこだわりを。高品質なステンレスのおかげで、より全体が洗練された印象になりました。住環境としての機能面も考慮しつつ、アートピースとしても、空間としても、唯一無二のものになったと思います」

と、荻野氏は語る。

せっかく新しい家を一から造るのに、キッチンだけが既製品に見えてしまっては面白くない。それなら、部屋全体の世界観にマッチしたものを、フルオーダーで。マイスデルなら、その希望をかなえることができる。

  • アートピースとしてのキッチン、マイスデル アートピースとしてのキッチン、マイスデル
    高層階特有の建物の揺れにも耐えられるよう、特殊な樹脂素材を混ぜて塗ったスタッコー仕上げの壁と天井。繊細な模様が美しい。
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    シンクや作業スペースは広く、コンロも6口。ゆったりと調理ができる。
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    指紋レスコーティング付きブラックステンレスの収納は、あらゆるものをしまえる大容量。
  • アートピースとしてのキッチン、マイスデル アートピースとしてのキッチン、マイスデル
    ギャラリーのような空間を目指して、廊下をなるべく減らした室内は、開放的な空間になっている。
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●タニコーMEISDEL室
TEL 03-5498-7112

※『Nile’s NILE』2025年3月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています

ラグジュアリーとは何か?

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それを問い直すことが、今、時代と向き合うことと同義語になってきました。今、地球規模での価値観の変容が進んでいます。
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